『新装合本漆芸事典』 (光芸出版 2004刊)P313に「卵殻塗」の項目で説明があり、白黒写真「卵殻微塵打刀拵」1枚が掲載されている。「「変塗」(かわりぬり)にあたるという説明があったので「変塗」の項目も確認したところ「江戸時代に刀の鞘の塗り方として発達したところから鞘塗とも称する」とあり、作品は主に刀剣の鞘と推察される。
インターネット上では作品写真がみられるが、所蔵の漆や蒔絵の本には該当技法を用いたと表記されて作品はみつけられなかった。
『実用塗工術』(鈴木書店 1926刊)P257-8 に「変塗」の一種として「卵殻塗法」(たまごぬりほう)の項目で短い説明あり。
『漆工辞典』(角川学芸出版 2012刊)p424 に「変塗」の一種として短い説明あり。
追記
その後、蔵書となった
『漆の技法』 (阿部出版株式会社 2012 ) P64~ 「箔絵と螺鈿・卵殻」章に道具と技法がカラー写真図版付で解説されている。
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