「織田信雄」の詠んだ歌として以下を確認することができました。
『披沙揀金』(林述斎/原編 全国東照宮連合会 1997.10)p.480
・白浪のよせ來るかたや月ならん
『眺望集』(浦井有国/編 臨川書店 1985)p.45
・もゝしきに君か栽をく花なれば亀のうへなる山となでしこ
『続々群書類従 14』(続群書類従完成会 1970)p.487
・とし月のねかひもみちぬよし野山おくかおくなる花をとめきて
・おさめしる君かこゝろやあふかまし風ふかぬ世の花につけても
・ゆく水のはやくの事も思ひ出て袖をそひたす花のたきなみ
・千はやふる神のみまへの杉むらにかけてそ祈るはなのしらゆふ
・あくまてもなかめやせまし年々に春したゝすは花もたえまし
『戦国時代和歌集』(川田順/著 甲鳥書店 1943)p.181
・龜の尾の山なりけりな庭ひろき池の島根の松の木ぶかき
(インターネット最終アクセス日:2013年3月6日)
回答プロセス:1.人物情報の確認
『人物レファレンス事典 古代・中世・近世編2<1996-2006>あ~す』(日外アソシエーツ編集部/編 日外アソシエーツ 2007.7)をもとに人名事典等を参照するが、歌についての情報はありませんでした。2.依頼資料の確認
依頼のあった2点については、確認しましたが歌についての情報はありませんでした。3.『連歌総目録』(連歌総目録編纂会/編著 明治書院 1997.4)を確認すると、常真の歌として以下が紹介されている。
・1544年6月24日7首
・1549年3月13日9首
・1594年3月4日1首…『披沙揀金』(林述斎/原編 全国東照宮連合会 1997.10)p.480に掲載されています。4.『名家伝記資料集成 第1巻 あ-き』(森繁夫/編 思文閣出版 1984.2)
p.573に「織田信雄(オダノブオ)」があり、紹介されている資料のうち以下の県立所蔵資料を確認しました。
『眺望集』(浦井有国/編 臨川書店 1985)p.45に1首掲載されていました。
「吉野百首」は『続々群書類従 14』(続群書類従完成会 1970)p.487に「文禄三年吉野山御歌会御歌」として5首が掲載されていました。
『甲子夜話 続篇3 東洋文庫』(松浦静山/著 平凡社 1980.1)吉野百首が掲載されていました。
以下の資料も確認しましたが歌についての記載はありませんでした。
「顕伝明名録」『覆刻日本古典全集 [歴史1-9] 顕伝明名録』(正宗敦夫/編纂校訂 現代思潮社 1978)所収
『近世日本国民史1 織田氏時代』(徳富猪一郎/著 近世日本国民史刊行会 1963)
『野史 8 第65~75巻』(飯田忠彦/著 弘文館 1904.8)
『古文書時代鑑続編解説 下』(東京帝国大学/編 東京帝国大学史料編纂掛 1927)
県内で所蔵があった資料を確認しました。
『戦国時代和歌集』(川田順/著 甲鳥書店 1943)p.181に1首掲載されていました。
その他下記資料がWeb上で確認できましたが、歌についての情報はありませんでした。
「思ひよる日」「茶家系譜詳本」「書画名器古今評伝櫻巻」(国会図書館近代デジタル化資料で閲覧可能)
事前調査事項:連歌総目録(明治書院)より、1594年3月4日の歌会で詠んでいることを確認し、WEBにて内容も確認した。他に独立した短歌があれば、それを見たい。歌を詠んだかどうかも確認できていないので、可能な範囲の調査で結構です。
参考資料:『連歌総目録』(連歌総目録編纂会/編著 明治書院 1997.4), ((2100133531)東部請求記号: 9112/16/)
参考資料:『名家伝記資料集成 第1巻 あ-き』(森繁夫/編 思文閣出版 1984.2), ((1100018126)当館請求記号:2810/9/1)
参考資料:『披沙揀金』(林述斎/原編 全国東照宮連合会 1997.10), ((2100791402)東部請求記号:2891/トイ 5/)
参考資料:『眺望集』(浦井有国/編 臨川書店 1985), ((1101040257)当館請求記号:7288/12)
参考資料:『続々群書類従 14』(続群書類従完成会 1970), ((1100044153)当館請求記号:0810/13/14)
参考資料:『戦国時代和歌集』(川田順/著 甲鳥書店 1943), (県立未所蔵)
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