正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)
①中国宋の禅僧大慧(だいえ)が編んだ公案集。三巻。各派祖師の語を選び著語(短評)を加えたもの。大慧正法眼蔵と呼ぶ。
②道元著。九五巻。道元二三年間の説示を集めた和漢混交文で、曹洞宗の根本聖典。永平正法眼蔵。
正法眼蔵の眼は「照らす」、蔵は「包む」で、一切を照らし包んで余すところのない無上の法の意。
③道元の弟子懐奘(えじょう)が道元の示教を筆録したものに『正法眼蔵随聞記』六巻がある。
・一切を照らし、包んで、あますところがない無上の法、すなわち仏法のこと。涅槃妙心と一緒に、禅門で好んで用い、眼目をなす語。
参考資料:『仏教大事典』小学館 1988.07 <R180ブ>, (p503)
参考資料:『仏教用語事典』須藤 隆仙/著 新人物往来社 1993.04 <R180ス>, (p219)
参考資料:『例文仏教語大辞典』石田 瑞麿/著 小学館 1997.03 <R180イ>, (p589)
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