江戸前期の陽明学者であり、岡山藩番頭をつとめた。 16歳の時から５年間池田光政に仕え、その後、現在の滋賀県で中江藤樹から陽明学を習い、のちに再び光政に仕え、政治的学問的手腕が評価され、三千石の番頭に命ぜられた。 蕃山の治国策は、藩民への儒教の普及から軍事面の充実、治山治水などの農業土木に至るまで、国政全般に及んでいた。 しかし、林羅山による中傷、岡山藩家中の反感により、蕃山村(しげやまむら)に引退した。「蕃山」の名はその地で「蕃山の了介」と称したことに由来する。離藩後は岡山藩政を痛烈に批判し、光政と和解することはなかった。1687（貞享4）年、幕命により政治批判の罪で下総に禁固され、同地で没した。 【参考資料（岡山県立図書館所蔵）】 「熊沢蕃山の生涯と、思想の形成」（岩波書店、昭46）<「熊沢蕃山」日本思想大系30> 「熊沢蕃山 思想と略伝」（牛尾春夫、第一学習社、昭43） 「中江藤樹・熊沢蕃山」叢書日本の思想家4（明徳出版社、昭53） 「増訂蕃山全集」全７冊（正宗敦夫編、名著出版、昭53～57） 「近世備前漢学史」（三浦叶著・刊、昭53） 「備前の漢学」（三浦叶著・刊、昭53） 「歴史と風土」（谷口澄夫先生古稀記念事業会編、福武書店、昭58）
参考資料:「熊沢蕃山の生涯と、思想の形成」(岩波書店、昭和46年、「熊沢蕃山」日本思想大系30)
牛尾春夫「熊沢蕃山 思想と略伝」(第一学習社、昭和43年)
「中江藤樹・熊沢蕃山」叢書日本の思想家4(明徳出版社、昭和53年)
正宗敦夫編「増訂蕃山全集」全７冊(名著出版、昭和53年~57年)
正宗敦夫編「増訂蕃山全集」全７冊(名著出版、昭和53年~57年)
三浦叶著・刊「近世備前漢学史」(昭和53年)
三浦叶著・刊「備前の漢学」(昭和53年)
谷口澄夫先生古稀記念事業会編「歴史と風土」(福武書店、昭和58年),
備考:M2004102615294843219
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