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仏壇の盆飾りについて、それぞれの意味を知りたい。(注連縄、鬼灯、色紙、笹竹、そうめん・うどん、ハス、水の子、こんぶ、こも・ござなど)

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注連縄や鬼灯などの、仏壇の盆飾りについて記述のあった、以下の資料を紹介した。 〈注連縄 しめなわ〉について 神道で使われることが多く、空間の所有等を表示し、清浄・不浄や聖・俗を区別するもののようである。 『日本民俗大辞典 上』(福田アジオ〔ほか〕編 吉川弘文館 1999)  p794-795〈注連縄〉(しめなわ)の項に、「神聖な場所であることを標示し、不浄なものや邪悪なものの侵入を防ぐために用いられる縄のこと。(中略)注連縄は空間の所有・占有を表示すると同時に、清浄と不浄、あるいは聖と俗を区別するものと考えられる。」とあり。 〈鬼灯 ほおずき〉について 提灯を表わす、霊が宿るなどの記述が見つかった。 『日本民俗語大辞典』(石上堅著 桜楓社 1983)  p1179-1180〈ほおずき〉の項に、「寺以外の庭には植えぬ鳳仙花同様の神秘な植物とする」「成長した苞の中にその実がすっぽりこもっているものゆえ、物忌み籠りによって清浄となり、その神秘力・呪力を充実させる」とあり。 『日本民俗大辞典 下』(福田アジオ〔ほか〕編 吉川弘文館 2000)  p534〈ホオズキ〉の項に、「ホオズキはその形状から、キキョウの花と同様に霊が宿りやすいと考えられ、七夕や盆には庭先や仏壇に飾られる。」とあり。 『仏教のわかる本 続』(松涛弘道著 広済堂出版 1974)  p60 「仏壇の前や座敷の片隅の台の上に真菰を敷き、四隅に青竹を立て、棚の上には紐をわたし、ホトケの施食用にホウズキ、こんぶ、ソーメンをつるす。これは仏の世界を壮厳する瓔珞を形どったものであろう。」「ホウズキは提灯、こんぶは喜び、ソーメンは喜びを細く長くという縁起をかついだもので(後略)」とあり。 『民俗資料選集 28 盆行事』(文化庁文化財保護部編 国土地理協会 2000)  p164 「ホオズキは万灯提灯を表わすといい、明るくするためにと数多く吊るす。」とあり。 〈色紙〉について 仏教で使われる色紙は通常五色で、それぞれの色には意味があるとの記述が見つかった。 『例文仏教語大辞典』(石田瑞麿著 小学館 1997)  p306〈五色(ごしき)〉の項に、「青・黄・赤・白・黒の五つの基本色のこと。(中略)五色は信・精進・念・定・慧の五色や、密教の五仏・五智などに配当される。」とあり。 『望月仏教大辞典 2』(望月信亨〔原編〕 塚本善隆編纂 世界聖典刊行協会 1980)  p1189-1190〈五色〉の項に、青・黄・赤・白・黒以外にも、依拠する経・巻により様々な組み合わせあり。 〈笹竹〉について 四方を竹で囲み、清浄な場所を作りだすとの記述があったが、なぜ竹なのかという明確な記述は見つからなかった。 『民具マンスリー 10巻1号-11巻12号』(神奈川大学日本常民文化研究所)  p1296 「何故わざわざ四隅に竹を立てるのだろうか。四本の竹を四隅に立てる形式そのものは盆棚ばかりでなく、日本の民俗の中に広く定着しており、(中略)これらに共通する意味は、竹で四方を囲うことによって清浄な場所であることを明示するところにある。」とあり。 〈そうめん・うどん〉について 仏様の背負う紐になる、荷綱や手綱である、という意味のほか、喜びを細く長くという縁起かつぎの記述も見られた。 『仏教のわかる本 続』既出  p60 「ソーメンは喜びを細く長くという縁起をかついだもので、麺類を使うのは麦の収穫祭をかねているかららしい。」とあり。 『民俗資料選集 28 盆行事』既出  〈そうめん〉について、「茨城県の盆行事」の説に、次の記述あり。  p31〈盆棚〉の項に、「ソウメンは仏様がお帰りになるとき、お土産の品々を背負う紐になるのだという伝承」  p56〈送り盆〉の項に、「盆棚を飾った牛と馬は、土産物を運ぶ役目をし、ソウメンはその荷綱や手綱になるのだといわれる」  〈うどん〉について、次の記述あり。  p150「埼玉県の盆行事」「日高市の盆行事」に、「ウドンが荷縄になる」とあり。  p176「明ケ平では十三日の晩、盆棚へ張った細縄へ生ウドンを掛ける。これを「ショイオツラ」と呼び、お盆様がお土産を持ちかえるのに用いるのだといわれている。」    p188ウドンは「土産を背負っていくための縄」  p204「お盆様が帰るのに荷物を背負うときに使うという、ウドンを下げる家もある。」 その他 〈ハス〉について   塩入亮乗著「お盆・お彼岸のしきたり Q&A--何のために行うのか/精霊棚とは何か/施餓鬼とは など」(『大法輪 74』p98-102 大法輪閣 2007.11)    「ハスの葉に食物を載せることで成仏を象徴させたり、(後略)」 〈水の子(茄子をさいの目に切って蓮の葉の上においたもの)〉について   『仏教質問箱 いざというとき役に立つ』(市川智康著 水書坊 1990)    p200「この茄子は、茄子の種子が百八つの人間の迷い(煩悩)に比せられているものです。」 〈こんぶ〉について   『仏教のわかる本 続』(松涛弘道著 広済堂出版 1974) ※既出    p60「ホウズキは提灯、こんぶは喜び、ソーメンは喜びを細く長くという縁起をかついだもので、(後略)」 〈こも、ござ〉について   『講座日本の民俗 6 年中行事』(東京 有精堂出版 1978)     p118「こもやござなどは真新しく、織りヒゲのあるものを用いる。このヒゲにつかまって仏様が棚にあがるのだという。」

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