『大阪の橋』(松村博著 松籟社)、『大阪工事局40年史』(日本国有鉄道大阪工事局編 大阪工事局)によりますと、赤川鉄橋は、正式名称を「城東貨物線淀川橋梁」といい、昭和4年に完成しました。橋の長さは、約610メートルです。大阪市東淀川区東淡路1丁目から対岸の都島区大東町3丁目に架かっている橋です。
国土地理院の一万分の一地形図や大阪市の道路地図帳などを見ますと、城東貨物線は都島区と旭区の境界にあり、都島区側に城東貨物線が通っていることが確認できます。
『都島区史』には、このことが、p290に記述されています。この記述のなかに、「貨物線の淀川を渡る鉄橋は、複線分の幅員をもっているが、現在単線運行なので、未利用部は赤川仮橋と名づけ板張りをして歩行者の便に供されている現況である」とあります。対岸である東淀川区の『東淀川区史』にも城東貨物線の記述があり、鉄橋の写真に赤川鉄橋という名称が使われています。
しかしその一方、『旭区史』には、城東貨物線および赤川鉄橋に関する記述は全くありません。
残念ながら なぜ「赤川鉄橋」とよばれるようになったのかについての文献は見つけることができませんでした。
参考までに、旭区役所のホームページには、「区の概要とスポット」「旭のうつりかわり」という項目のなかに城東貨物線赤川鉄橋が紹介されており、写真も掲載されています。http://www.city.osaka.lg.jp/asahi/page/0000000375.html
参考資料:『大阪の橋』(松村博著 松籟社 1987年 当館書誌ID:0000164468)
『大阪工事局40年史』(日本国有鉄道大阪工事局編 大阪工事局 1968年 当館書誌ID:80207701)
『都島区史』(大阪市都市協会編 都島区制五十周年記念事業実行委員会 1993年 当館書誌ID:0000336170)
『東淀川区史』(川端直正編 東淀川区創設三十周年記念事業委員会 1956年 当館書誌ID:0000253623)
『旭区史』(大阪市都市協会編 旭区創設五十周年記念事業実施委員会 1983年 当館書誌ID:0070035195)
旭区役所ホームページ http://www.city.osaka.lg.jp/asahi/,
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