①の資料を提供した。
回答プロセス:「蓄光」以外に暗所で光るものの名前が出でこないので、検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/)で、キーワード“ルミブライト”にして検索すると、個人のブログで「腕時計・夜光塗料・ルミブライト比較」というものがあった。オンラインデータベースJapanKnowledge+(http://www.jkn21.com 2013/2/10 最終確認)で、キーワード“夜光塗料”にして検索すると、日本大百科全書の記事がヒットした。
夜光塗料(やこう とりょう)
発光塗料ともいう。リン光体を良質の揮発性ワニスなどと練り合わせた塗料である。暗所または夜間に自力で特殊の発光(リン光という)をするもので、一般に放射性物質としてラジウムやウランなどが微量入ったアルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム、バリウムなど)または亜鉛の硫化物がリン光体として用いられる。発光は放射性物質から出るα(アルファ)線によって硫化亜鉛などが刺激を受けておこる。時計の文字盤や計測器の指針、目盛りなどに用いられる。
市内OPACで、キーワード“時計”分類“R”にして検索すると、次の資料が見つかった。
①『時と時計の百科事典』織田一朗/著 グリーンアロー出版社 1999 (自館請求記号:R535)
や行の項目をみるとP157に「夜光つき時計」の項目で次の記述があった。
「自発光の夜光塗料とは放射性物質のエネルギーで発光物質を光らせるもので、ラジウム・トリチウム・プロメチウムの三種類があり・・・(中略)放射性物質の取扱いが厳しくなり日本ではラジウムの使用が禁止され、あとの2つも総量が制限されている。使用が煩わしいため、代替の蓄光塗料の開発が進んでいる。」
「【自発光塗料】・・・時計に使用するには放射線が人体に影響を与えないように、放射線障害防止法で、密閉状態で使用総量が3.7ベクトル(100マイクロキューリー)以下に制限されている。ダイバーズウォッチなどに使用。」
「【蓄光塗料】外からの光を蛍光体に蓄えて光を発するため、放射線を使用しないので取扱いの規制を受けないが、発光する時間に限りがある。」市内OPACで、キーワード“時計”分類“53”にして検索すると、次の資料が見つかったが、蓄光や夜光物質に関する記述はなかった。
『腕時計雑学ノート』 笠木恵司/著 ダイヤモンド社 2000 (自館請求記号:535.2)
『時計と人間』 織田一朗/著 裳華房 1999 (自館請求記号:535.2)
『図説時計の歴史』 有澤隆/著 河出書房新社 2006 (自館請求記号:535.2)市内OPACで、キーワード“塗料”分類“53”にして検索すると、次の資料が見つかったが、蓄光や夜光物質に関する記述はなかった。
『身の回りの製品に含まれる科学物質シリーズ 2』 製品評価技術基盤機構化学物質管理センター/編 製品評価技術基盤機構化学物質管理センター 2011 (自館請求記号:574)
『テクノロジーがサクサクわかる!機能塗料』 菅野照造/編著 日刊工業新聞社 2010 (自館請求記号:576.8)
『塗料・インキがわかる技術読本』 高橋淳/編著 シーエムシー出版 2004 (自館請求記号:576.8)Webcat Plus Minus(http://webcatplus.nii.ac.jp/pro/ 2013/2/10 最終確認)で、キーワード“塗料”“夜光”“時計”“自発光”を組み合わせて検索したが、回答に結びつきそうな資料が見つからなかった。
事前調査事項:質問者は、購入した腕時計の取扱説明書にある「ルミブライトについて」のなかの「…放射性物質等を全く含んでいない…(中略)蓄光物質を使用しています。」という記述を見て尋ねた。
参考資料:『時と時計の百科事典』織田一朗/著 グリーンアロー出版社 1999 (自館請求記号:R535),
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