企業数、会社情報に関する資料がなかったため、Web上の資源、未所蔵資料の書誌情報を提供した。
参考として平成20年時点での遠隔画像診断の実施病院数、割合、「遠隔画像診断」数(病院+クリニック数)も提供した。
新聞記事については、4件の新聞記事を提供した。
詳細は回答プロセスを参照。
回答プロセス:1 図書
『統計からみた埼玉県の医療 平成20年』(埼玉県保健医療部保健医療政策課 2011)
p31「1 病院 (19)情報化の状況 ウ」に以下の記載あり。
「・・・遠隔画像診断を行っている病院は39施設(病院総数の11.0%)・・・」
p235-236「第48表 遠隔医療システムの導入状況(保健所・市区町村別)」
病院、一般診療所それぞれの「遠隔画像診断」数を掲載。
『ビジネス調査資料総覧 産業・商品・生活者調査の情報源 2011』(日本能率協会総合研究所 2010)
この資料で以下が紹介されているが、公共図書館及び国立国会図書館に所蔵なし。
「画像医療システム等の導入状況と安全確保状況に関する調査報告書」(日本画像医療システム工業会 2010)
2 データベース
《CD-eyes TSR企業情報》
営業種目を〈遠隔画像〉で検索すると、以下3件ヒット。
(株)ドクターネット(栃木), (株)アイセルネットワークス(東京),(株)ワイズ・リーディング(熊本)
《JRS経営情報サービス》
キーワード検索で〈遠隔画像診断〉を検索するが、ヒットなし。
業種業界動向「医療連携支援サービス」に記述なし。
《JDreamⅡ》
〈遠隔画像診断 & 事業〉で検索すると41件ヒット。
ただし、雑誌「映像情報Medical」「RadFan」の記事が多く、統計類を含む論文は見当たらなかった。
準シソーラス用語「遠隔画像診断」「PACS」、類義語「テレラジオロジー」関連論文
「Teleradiology」平澤之規 (株式会社メディカルイメージラボ)
(「日本放射線技術学会雑誌」Vol.65 No.11 Page.1572-1581 (J-STAGE) (2009) )
写図表参:写図8, 表6, 参3 メディカルイメージラボ社(北海道大学)の契約病院数、平成20年までの売上高、経常利益の表あり。(国会所蔵あり)
《埼玉雑誌記事検索(自館データベース)》
〈遠隔画像〉〈遠隔医療〉で検索するがヒットなし。
3 Web情報
《(一般社団法人)日本画像医療システム工業会》
「会員名簿」のページでは、176社のウェブサイトへのリンクが掲載されている。
ただし50音順で、地区別(県別)の掲載はなし。
4 当館未所蔵資料(参考になると思われるもの)
「医療機器システム白書 2010-2011」(月刊新医療編 エム・イー振興協会 2010)(県内=国立保健医療科学院所蔵)
「電子カルテ&PACS白書 2011~2012」(月刊新医療編 エム・イー振興協会 2011)(県内なし さいたま市『2007-2008』所蔵)
「画像診断機器関連産業」(日本画像医療システム工業会 年刊)(国会所蔵あり)
〈地方新聞記事(過去10年分)〉
1 《埼玉新聞記事見出し索引(自館データベース)》
期間を〈2000/1/1-2009/12/31〉と設定して検索したが、以下のキーワードではヒット・該当なし。
〈遠隔画像診断〈遠隔画像〉〈読影〉〈医用画像〉〈X線〉〈CT〉〈MRI〉
また、〈画像診断〉では13件ヒットするが、記事見出し名から推測すると「遠隔」ではないと思われる。
2 各種新聞記事データベース
新聞記事データベースで確認した結果は以下のとおり。
(対象データベース)《聞蔵IIビジュアル》《ヨミダス歴史館》《毎日NEWSパック》《日経テレコン21(日経限定メニュー版)》
(検索期間)2000/01/01-2012/10/17
(キーワード)「遠隔画像診断+埼玉」(①②),「画像診断+埼玉」(③)、「遠隔読影+埼玉」(④)
なお、「遠隔放射線診断+埼玉」についてはヒットせず。
①『日経産業新聞』2005年8月1日22面
「医療事業参入ノウハウ不足 特効薬医師を社員に シミック」
シミックは東京都品川区の会社で、同社の医療分野開拓の中心人物が「埼玉県内の病院で院長を務めた」とあり。
②『日本経済新聞』夕刊 2012年4月26日9面
「画像診断にIT活用 脳萎縮度を数値化過去のデータ検索 専門医不足カバー」
埼玉医科大国際医療センターで、アルツハイマー型認知症の診断支援システムを使用しているという記事。
遠隔診断には触れられていないが、記事後半で遠隔画像診断サービスを手掛けるドクターネット(東京都港区)という企業を紹介。
③『朝日新聞埼玉版』朝刊 2010年6月6日37面
「地域完結医療目指し、ネットワーク構築へ 加須・行田などの6市3町」
県東北部の医療関係機関が、オンラインで患者の医療情報を相互にやりとりする「地域医療ネットワーク」づくりを始めたことを紹介。
遠隔の文言はないが、加須市医療診断センター(画像診断施設)の参加が明記されている。
④『日経産業新聞』2011年4月20日1面
「第6部認知症を克服する(上)」
認知症発祥のメカニズム研究についての記事。早期診断の一例として以下の記述あり。
「災害医療センター(東京都立川市)では富士フィルムの遠隔画像診断システムを通じ、読影専門医の多い埼玉医科大学国際医療センターと協力し、専門医に画像診断を委ねる仕組みを構築した。」
参考資料:『統計からみた埼玉県の医療 平成20年』(埼玉県保健医療部保健医療政策課 2011),
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