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豊中市北東部の旧村名「熊野田(くまのだ)」は和歌山の熊野大社と花山法皇にゆかりのある地名だと聞いた。このことについて詳しく書かれた本はあるか。(豊中市立図書館)

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『豊中たずねある記』『こころのふるさと 豊中八坂神社』などに、花山法皇が紀州熊野権現を勧請して寺社を建立し、熊野代山と名付けたことから熊野田の地名となったとの伝承があり。 回答プロセス:郷土資料の書架を探す。 『日本歴史地名大系 28 大阪府の地名1』(平凡社)p281「熊野田村」には村名の由来はなし。応永8(1401)年の春日社領垂水西牧田数帳に熊野田の名が見え、また慶長10(1605)年の摂津国絵図には熊田村とあるとのこと。p282「宝珠寺」に摂津名所図会の引用と寺伝があり、これによると花山法皇が仏眼上人に命じて熊野権現を勧請したため宝珠寺の山号を熊野代山、村名を熊野代といい、これが熊野田になったとのこと。 『大阪府全志 巻之三』(大阪府)p1245「熊野田村」には、もとは熊野代村といったが後になまって熊野田村になり、俗には「くまんだい」とも言うとあり。村名の由来は花山法皇が仏眼上人に命じて、紀州熊野山に模して建立した寺を熊野代山と号したことからとあり。 『豊中たずねある記』(鹿島友治)p218-220「豊中の地名(旧村名)の由来 熊野田村」、『北大阪の史跡を探る』(旭書房)p218-220にも同様の記載があり。 『こころのふるさと 豊中八坂神社』(八坂神社千年祭実行委員会)p62「熊野田の地名」にも、熊野代山の名称が地名となり、「くまんだい」「くまんだ」となって「熊野田」という感じが当てられたとの記載があり。 『とよなか歴史・文化財ガイドブック』(豊中市教育委員会)p30「宝珠寺」p29「八坂神社」には熊野田の地名の由来については記載はないが、創建縁起などがわかりやすく記載されている。なお宝珠寺の金銅菩薩立像は飛鳥時代後半の製作で市内最古の仏像、木造彩色聖観音立像は11世紀頃に作られた檜材の寄木造でいずれも市の指定文化財。 参考資料:『日本歴史地名大系28‐[1]』(平凡社), 参考資料:『大阪府全志 巻之3』井上 正雄/著(清文堂), 参考資料:『豊中たずねある記』鹿島 友治/著(サンケイ新聞生活情報センター), 参考資料:『こころのふるさと 豊中八坂神社』[豊中八坂神社]千年祭実行委員会広報委員/編集(豊中八坂神社千年祭実行委員会), 参考資料:『とよなか歴史・文化財ガイドブック』豊中市教育委員会生涯学習推進室地域教育振興課/編集(豊中市教育委員会生涯学習推進室地域教育振興課), 参考資料:『北大阪の史跡を探る』松田 太郎/著(旭書房),

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