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三島由紀夫の小説で、豊中を舞台にしているものがあり、映画にもなったと聞いたが、なんというものか。また、ほかに豊中を舞台にした小説があれば知りたい。(豊中市立図書館)

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『文学にみる豊中の古迹』(鹿島友治)によると、三島由紀夫の『愛の渇き』が豊中の熊野田を舞台にしている。 このほかの豊中を舞台にした文学作品については下記。 回答プロセス:郷土資料の書架を探す。 『文学に見る豊中の古迹』には下記の小説が紹介されている。 『愛の渇き』(三島由紀夫):熊野田 『お月様と犬』(槇さえ):庄本 『閑古堂日録』(石塚嘉門):原田神社 『石を投げる』(小椋鳥黄):庄内 『三重のお茶屋さん』(加藤とみ子):新千里 『青春』(石丸梧平)熊野田・岡町・蛍池 『玄関の孤独・家』(小寺正三)熊野田・岡町 また『大阪近代文学作品事典』(和泉書院)に掲載されている中で、豊中を舞台または舞台の一部にしたものは下記のとおり。なお、特に記載のないものは舞台が「豊中」または「豊中市」。 『アルキメデスは手を汚さない』(小峰元) 「愛しのわが家」(難波利三、『藝人洞穴』に収録):千里 「うろこ落とし」(黒川博行、『カウントプラン』に収録) 「女予言者」(黒岩重吾、『黒岩重吾全集』26に収録) 『ガラスの庭』(黒岩重吾) 「キール・ロワイヤル」(尾川裕子、『星祭り』に収録):伊丹空港 『危険な年齢』(阿部牧郎):千里中央 『結婚の条件』(源氏鶏太) 「幸福の隣で」(藤沢桓夫、『新・大阪物語』に収録) 「最後のプレゼント」(黒岩重吾、『夜の波』に収録) 「寂しからずや」(井上友一郎、『日本現代文学全集 94 北原武夫・井上友一郎・田村泰次郎集』に収録) 「黄昏の悲戯」(難波利三、『通天閣夜情』に収録) 『蓼喰う虫』(谷崎潤一郎) 『土の器』(阪田寛夫) 「荷作りはもうすませて」(田辺聖子、『ジョゼと虎と魚たち』に収録) 「二兎を追う」(黒川博行、『燻り』に収録):千里 『北摂の三姉妹』(本多隆朗) 「火中に立ちてとひし君はも」(広実輝子、『ほむら野に立つ』に収録) 『御堂筋殺人事件』(内田康夫) 「夢とぼとぼ」(田辺聖子、『田辺聖子珠玉短編集』に収録):伊丹空港 『李歐』(高村薫):豊中市待兼山町 『六白金星』(織田作之助) このほか、大阪ブランド情報局のサイトの「時代を超えて読みつがれる大阪の文学 巨匠・名作・名場面(PDF)」http://www.osaka-brand.jp/panel/books.pdfによると、高橋三千綱は豊中生まれで、「親父の年頃」(当館所蔵資料では『彼の初恋』講談社に収録)には豊中市の生家を訪ねるくだりがあるとのこと。 なお『大阪文学地図』(編集工房ノア)には、『アルキメデスは手を汚さない』の解説があり。 参考資料:『文学にみる豊中の古迹』鹿島 友治/著(鹿島友治), 参考資料:『大阪近代文学作品事典』浦西 和彦/編(和泉書院),

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