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近代の水海道地域(現・常総市)の綿産業について書かれた図書はないか。(茨城県立歴史館(閲覧室))

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『水海道市史 下巻』第3~4章をご覧ください。明治期の状況について書かれています。 ただし,統計値については,豊田郡・岡田郡の値が挙げられている場合があり,旧・水海道市域のみの値ではないので注意が必要です。 また,水海道についての記述はありませんが,綿織物の実際の作業については『むいむい 土浦周辺のはたおり調査報告書』に詳しく書かれています。 回答プロセス:(1) 書架で『水海道市史』等を探す。 ○『水海道市史 下巻』 第3章 明治期農村のすがた  pp.89-93「明治前期の農産物」…明治初~20年代頃の市域の農業の状態を解説。   p.90「旧豊田・岡田2郡農産物構成(明治10年)」,p.92「村別農産物概況」に「実綿」あり。 第4章 諸産業の発展と交通  pp.112-114「明治前期の商業の姿」…水海道にあった商店や職種について解説。   p.113「明治10~20年代水海道町各種商店数調べ」に「呉服」・「糸綿」あり。  p.116 この時期の代表的商人の1人に糸綿商の釜屋(野々村源四郎)が挙げられている。  pp.128-130「織物業の展開」…明治後期に自給的副業から商品生産に発展していった過程を木綿を中心に解説。   史料として取り上げられている「茨城県結城郡豊岡村是」は同書pp.334-347に収録あり。  pp.137-141「交通・運輸の変化」…常総鉄道水海道駅の取扱い貨物について解説。   p.139「水海道駅取扱物品・数量」に「綿布」・「綿糸」あり。 △『茨城県史料 近代産業編』  解説に織物業の項目があるが,水海道自体は解説に出てこない。   pp.249-250「茨城県産絹布及び綿布織物の概況」に絹綿交織・綿織の主要産地に「結城郡石下,三妻,五箇,豊田,水海道地方」の記述あり。    ※三妻村,五箇村が旧水海道市域   pp.251-254「織物業石下組合規約書」    ※三妻村,五箇村が組合に加入している。     本史料に続いて石下木綿に関する史料あり。 →掲載されている史料を利用して『石下町史』で解説しているので紹介せず。 ×『結城郡案内記』《当館請求記号 K291/23》  pp.119-122 結城木綿・結城紬・石下縞について記述があるが,水海道については書かれていない。 ×『水海道郷土史物語』《K221/9》 ×『水海道郷土史談 前・後』《Y/168/1~2》 (2) 書架(織物業)で関連する図書を探す。 ・『むいむい 土浦周辺のはたおり調査報告書』  水海道の事例はないが,綿織物の実際の作業等が詳しく書かれている。 ・『真壁で綿が作られていたころ』  近世以前が主。水海道の記述はなし。 事前調査事項:市役所に問い合わせたところ『石下町史』を紹介された。 (おそらく「第6章 つむぎと町のにぎわい」(pp.901-915)と思われる。) 参考資料:水海道市史 下巻. 水海道市, 1985. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001745016-00, (当館請求記号 K221/7/2) 参考資料:茨城県立歴史館 編. 茨城県史料 近代産業編 4. 茨城県, 1991. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002105697-00, (当館請求記号 K210.08/9/10-4) 参考資料:土浦市立博物館はたおり教室 編. むいむい : 土浦周辺のはたおり調査報告書. 土浦市立博物館, 2001. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002975443-00, (当館請求記号 K586/10)

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