当館に展示されて当館ホームページ[蚕糸業を裏から支えた産卵紙(さんらんし)と蚕座紙(さんざし)][にも掲載されている蚕卵紙(種紙)は高知県産明治30年代のもので25マスある。
図書室所蔵資料『カイコのいるくらし』に掲載された蚕卵紙のマス目は28マスだった。(群馬県産)
地方や時代による違いがある。
(参考)
産卵紙
蚕蛾に卵を生ませた紙。種紙 蚕紙(こがみ)蚕種紙ともいう。生ませる蛾の数や蚕卵紙の大きさは時代や地方によって異なった。『消えゆく養蚕用語』
枠製(ワクセイ、ワクダネ、ワクヅケ)
産卵台紙1枚に[28]蛾別々に産卵させたもの。マス目が引かれている。
回答プロセス:①当館展示資料を確認する
高知県産 明治30年代という事はわかるがそれ以上の情報なし
②図書室所蔵資料を調査する
マス目の写真がある資料 2点みつかるがマス目の数については触れられていない。
③関係機関資料を調査する
シルク博物館発行『消えゆく養蚕用語』の「種紙・蚕紙・蚕種紙」に「産ませる蛾の数や蚕卵紙の大きさは時代や地方によって異なった」とあった。
参考資料:群馬県立歴史博物館. カイコのいるくらし : 群馬の養蚕第29回企画展. 群馬県立歴史博物館, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001920622-00, (当館請求記号 632.13/G941)
参考資料:嶌村真也・ 板橋春夫. 伊勢崎地方の養蚕習俗と養蚕具. 群馬県立歴史博物館, 1982. 群馬県立歴史博物館紀要 第3号 p. 29, (当館請求記号 632.13/ Sh39)
参考資料:小泉勝夫 編 , 小泉, 勝夫, 1936-. 消えゆく養蚕用語. シルク博物館, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007504676-00, (当館請求記号 632.1/Ko38)
参考資料:日野と養蚕 企画展 オコサマをそだてて. 日野市ふるさと博物館, 1991., (当館請求記号 632.13/H61)
参考資料:山本清. 蚕糸業を裏から支えた「産卵紙(さんらんし)と蚕座紙(さんざし)」. 紙の博物館, 2011. 紙博だより 45号
http://www.papermuseum.jp/guide/vol10.html,
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