該当の和歌は以下の通り。
0501 娘子らが袖布留山の瑞垣の久しき時ゆ思ひき我れは
1269 巻向の山辺響みて行く水の水沫のごとし世の人我れは
2005 天地と別れし時ゆ己が妻しかぞ年にある秋待つ我れは
2264 こほろぎの待ち喜ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我れは
2415 娘子らを袖振る山の瑞垣の久しき時ゆ思ひけり我れは
2703 ま薦刈る大野川原の水隠りに恋ひ来し妹が紐解く我れは
3253 葦原の 瑞穂の国は 神ながら 言挙げせぬ国 しかれども 言挙げぞ我がする 言幸く ま幸くませと 障みなく 幸くいまさば 荒礒波 ありても見むと 百重波 千重波しきに 言挙げす我れは (言挙げす我れは)
3599 月読の光りを清み神島の礒廻の浦ゆ船出す我れは
3606 玉藻刈る処女を過ぎて夏草の野島が崎に廬りす我れは
4215 遠音にも君が嘆くと聞きつれば哭のみし泣かゆ相思ふ我れは
4373 今日よりは返り見なくて大君の醜の御楯と出で立つ我れは
4374 天地の神を祈りて猟矢貫き筑紫の島を指して行く我れは
回答プロセス:山口大学が公開している『万葉集検索システム』(http://infux03.inf.edu.yamaguchi-u.ac.jp/~manyou/ver2_2/manyou.php)にて、「仮名」に「われは」を含むものを検索したところ119首が該当し、その中より、末尾が「我れは」で終わるものをピックアップし回答した。
備考:末尾「我れは」ではないが有用とのことで以下の首も控えておられた。「4501 八千種の花は移ろふ常盤なる松のさ枝を我れは結ばな」
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