福領寺は大津市雄琴二丁目にあります。『大津の文化財』によりますと、概要は「福領寺の本尊。像の幹部は正中線で左右に二材を矧(は)ぐ構造で、像内には黒い漆を塗る丁寧な仕上げである。ほぼ等間隔に並ぶ流麗な衣のひだや、整然と配される小粒の羅髪(らほつ)、腕形の肉髻(にっけい)など、平安時代後期の作風にのっとっているが、明快さを増した表情、抑揚のある写実的な体部の造形などを見ると、実年代は鎌倉時代に入る可能性も考えられる。京都を活動の基盤とした名のある仏師の作であろう。」とあります。また同資料によりますと、像高87.0cm。重要文化財(明治34年3月27日指定)です。カラー写真あり。
参考資料: 1 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98 p.170,
参考資料:
2 仏像レファレンス事典 日外アソシエーツ株式会社∥編 日外アソシエーツ 2009年 R-7180-ニ,
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