1冊で多くの国の比較ができる事典は見つかりませんでした。以下調査した資料を記します。
(文化人類学的視点)
1.『女の文化人類学:世界の女性はどう生きているか』(綾部恒雄/編 弘文堂 1982.3)
各地の普通の女性の一生を紹介した民族誌。国によっては女らしさ等についての記述があります。
p.10「ヘヤー・インディアンの文化にも男らしい男、女らしい女というようなイメージがはっきりある。女は肩巾の広い男らしい男にあこがれ、男は黒髪の女らしい女を好ましく思う。」
p.68(ケニア・カンバの女)「カンバ社会で美人の条件は(中略)太陽のように輝いた肌をしていることである。」
p.102(インドの女)「古くからインドに伝わる美人像とは(中略)脚の皮膚は象のように固く、バナナの幹よりも冷たい。(後略)」
p.322(アメリカの女)「やさしくて人から愛される”女らしい”娘になるようなしつけをしている」
2.『女の民族誌 1 アジア篇』(綾部恒雄/編 弘文堂 1997.10)
1.の姉妹編。各地の女性の一生を紹介した民族誌。
p.174(マラナオの女性)「男性は強く逞しく、女性はあくまでも華麗にエレガントにというのが理想」
3.『女の民族誌 2 欧・米・中東・アフリカ・オセアニア篇』(綾部恒雄/編 弘文堂 1997.10)
p.149(イヌイットの女性)「イヌイット社会では良い女とは(中略)女性としての仕事をしっかりとこなし、かつ数多くの子供を生むことができる健康な女性のこと」
4.『「男らしさ」の人類学』(デイヴィッド・ギルモア/著 春秋社 1994.9)
世界各地の男らしさについて述べています。
p.14「男らしいイメージを維持するために、彼らは全身で危険に挑む」(ミクロネシア トラック島)
(統計・地図)
世界の女性が置かれた状況を数字で読み取れる資料です。
5.『地図でみる世界の女性』(ジョニー・シーガー/著 明石書店 2005.2)
各国の女性の現状、ジェンダーに関する項目が色分け地図、グラフで確認できます。
6.『ジェンダーの世界地図』(菅原由美子/著 大月書店 2004.11)
各国の女性の現状、ジェンダーに関する項目が色分け地図、グラフで確認できます。こども向け資料です。
7.『世界の女性 2010 傾向と統計』(国際連合/[編] 日本統計協会 2011.12)
世界の女性と男性の地位に関する統計と分析を現状・時系列項目で表わしています。
(その他調査資料)
8.『多文化世界:違いを学び共存への道を探る』(G・ホフステード/著 有斐閣 1995.2)
50カ国+3地域のIBM社員の意識調査等を用いて国レベルの文化の違いを述べています。
p.82-114「第4章 男性・女性・人間」
調査票(質問事項)は、下記の資料に収録されています。
9.『経営文化の国際比較:多国籍企業の中の国民性』(ギァート・ホーフステッド/著 産業能率大学出版部 1984.2)
(インターネット情報)
10.第8回 世界青年意識調査(平成21年3月 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/worldyouth8/html/mokuji.html
第7章 人生観関係 5.男女関係 に男女の役割観、結婚観があります。
日本、韓国、アメリカ、イギリス、フランスで比較。
11.高校生の生活と意識に関する調査(2004年2月発表)
http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/index.html
問12で男性のイメージ、女性のイメージを質問しています。(単純集計結果、男女別集計結果)
日本、米国、中国、韓国で比較。
海外旅行の「地球の歩き方」のサイトで各国のもてる男性、女性特集がありました。
12.“見た目”どんな男性がモテる?世界各国編(海外旅行の「地球の歩き方」)
http://tokuhain.arukikata.co.jp/info/2010/06/post_7.html
13.“見た目”どんな女性がモテる?世界各国編(海外旅行の「地球の歩き方」)
http://tokuhain.arukikata.co.jp/info/2010/05/post_6.html
10,11はドーンセンター情報ライブラリーに照会し、回答を得ました。
ドーンセンター情報ライブラリー(2012.06.24現在)
http://www.dawncenter.or.jp/libsrch/index.jsp
参考資料:『女の文化人類学:世界の女性はどう生きているか』(綾部恒雄/編 弘文堂 1982.3)(ページ:10,68,102,322),
参考資料:『女の民族誌 1 アジア篇』(綾部恒雄/編 弘文堂 1997.10)(ページ:174),
参考資料:『女の民族誌 2 欧・米・中東・アフリカ・オセアニア篇』(綾部恒雄/編 弘文堂 1997.10)(ページ:149),
参考資料:『「男らしさ」の人類学』(デイヴィッド・ギルモア/著 春秋社 1994.9)(ページ:14),
参考資料:『地図でみる世界の女性』(ジョニー・シーガー/著 明石書店 2005.2),
参考資料:『ジェンダーの世界地図』(菅原由美子/著 大月書店 2004.11),
参考資料:『世界の女性 2010 傾向と統計』(国際連合/[編] 日本統計協会 2011.12),
参考資料:『多文化世界:違いを学び共存への道を探る』(G・ホフステード/著 有斐閣 1995.2) (ページ:82-114),
参考資料:『経営文化の国際比較:多国籍企業の中の国民性』(ギァート・ホーフステッド/著 産業能率大学出版部 1984.2),
参考資料:第8回 世界青年意識調査(2012/6/26現在), (ホームページ:http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/worldyouth8/html/mokuji.html)
参考資料:高校生の生活と意識に関する調査(2012/6/26現在), (ホームページ:http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/index.html)
参考資料:.“見た目”どんな男性がモテる?世界各国編(海外旅行の「地球の歩き方」)(2012/6/26現在), (ホームページ:http://tokuhain.arukikata.co.jp/info/2010/06/post_7.html)
参考資料:“見た目”どんな女性がモテる?世界各国編(海外旅行の「地球の歩き方」)(2012/6/26現在), (ホームページ:http://tokuhain.arukikata.co.jp/info/2010/05/post_6.html)
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