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模造紙をとりのこ紙というのはなぜか?(香川県特有の呼び方らしい、とのこと)

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(後日、次の資料を発見) ・「出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言(ISBN:978-4-620-31890-5)」 篠崎晃一+毎日新聞社/著  毎日新聞社 2008.8   p.34-35「模造紙」の呼び方は”個性派”がずらり! にトリノコヨーシと呼ぶのは香川・愛媛・沖縄が多数派、とある。   また、p.146-147に「愛媛の出身地バレ語」としてトリノコヨーシが紹介されていて、由来などもある。 ・身近なモノ事始め事典 三浦基弘/著 東京堂出版 2010.9   p.88-90「模造紙は何の真似?」に次の記事あり。     「・・・香川県や愛媛県では一部の地域で、模造紙のことを「鳥の子用紙」と読んでいる。これは、模造紙が越前和紙の「鳥の子紙」似せて作られたからだ。・・・」 (追記) 次の(1)の事例より、所蔵資料を確認し、(2)、(3)を追記した。 (1)060615001 模造紙の地域名称であるB紙(びーし)及び大洋紙(たいようし)の言葉の由来 http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000029102 (2)篠崎晃一 「気づかない方言と新しい地域差」 p.147-149 (3. 1. 模造紙) (『方言の現在』 小林隆[ほか]編 明治書院 1996 p.145-157 所収) ※p.149に次の記述あり。 「トリノコヨーシは和紙の鳥の子紙に対する洋紙という発想から生まれたものであろう。四国の香川、愛媛で勢力をもち、沖縄の若年層にも見られる。香川、愛媛でも若年層で使用率が高く、気づかない方言形が若い世代を中心に広がっている様子がうかがえる」 (3)篠崎晃一 「気づかない方言-3-「模造紙」」 『日本語学』(明治書院) (ISSN 02880822) 16(7) (1997.6) p.90-93 ※p.92に次の記述あり。 「トリノコヨーシは四国の香川、愛媛で勢力を持ち、沖縄の若年層にも見られる。香川、愛媛でも若年層で使用率が高く、気づかない方言形が若い世代を中心に広がっている様子がうかがえる。和紙の一種である鳥の子紙に対する洋紙という命名であろう。」  また、この記事には、「藁半紙(わらばんし)」について次の記述もあった。 p.93「香川で「シケンヨーシ」、福岡、沖縄でインサツヨーシが若干使われているが、これらは用途に基づく命名で、このヨーシは「洋紙」ではなく「用紙」と考えるのが妥当であろう。まさに学校生活との関係の深さを物語る命名である。」   (追記 その2) ※未所蔵だが、次の情報を確認   ・お国柄ことばの辞典 加藤迪男/編 東京堂出版 2012.1      日販マーク:各地方の風土や気質、暮らしの様子など、個性豊かな県民性がよくわかる「お国柄ことば」。戒め、教訓、俗説やことわざなど多彩で、特色がよくあらわれたお国柄ことばを、見出し語数で約900語収録した辞典。         ※p.183「鳥の子用紙【愛媛・香川県】」あり。           (関連情報)この本に掲載されていた香川県関係の見出し語。                    p.182-183                       ・「阿波に吹く風は讃岐にも吹く【徳島・香川県】」                       ・「遍路のお粥でゆうばかり【徳島・香川県】」                       ・「金毘羅様が羽団扇遣いをするよう【香川県】」                       ・「讃岐の三白【香川県】」                       ・「屋島美人【香川県】」 

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