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足利義尚公陣所跡の概要を知りたい。(滋賀県立図書館)

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足利義尚公陣所跡は栗東市上鈎にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「室町幕府第9代将軍足利義尚(1465~89)は、戦国大名佐々木六角高頼討伐のため動座し、鈎(まがり)(現、栗太郡栗東町)に陣所を設営した。当時近江国は台頭する六角氏勢力に掌握され、山門領や幕府近習・奉公衆などの所有する荘園への押領ははなはだしく、幕府の権門体制を揺がすものといっても過言ではなかった。1487年(長享元)10月4日将軍義尚は諸将を動員し高頼を討つべく近江国栗東郡の安養寺(あんようじ)に陣をはった。これに対して六角氏は、わずかな戦闘を試みただけで、早々と甲賀(こうか)に逃亡した。同年10月27日、義尚はさらに陣を安養寺北西1kmの鈎にある真宝館にうつした。ここは山徒真宝坊の居館で、幕命により召し上げられたものです。本丸・二の丸・三の丸から成り、堀・土手に囲まれていたが、しょせん寺域に手をくわえたものであったため堅固たる城郭とはいえなかったが直臣や有力守護を近辺におき、みるまに寒村は小幕府と化した。ところが元来義尚は病弱なうえアルコール中毒であり、暗愚にまかせ連日遊興にふけったため、ついに25歳の若さで、鈎の陣所に没した。現在、陣所跡とされる場所には永正寺(えいしょうじ)が建ち、栗東町指定史跡となっている。一説には、現鈎蓮台寺が陣所跡であろうとのの説もある。(宇野日出生)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.11,

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