『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「彦根市平田町に所在する。浄土真宗本願寺派の寺。妙法山と号する。1393年(明徳4)多賀町後谷(うしろだに)に光明遍照寺(こうみょうへんじょうじ)といってささやかな寺院がたてられたが、1490年(延徳2)平田山脇(ひらたやまわき)村にうつり、のち、藩主より現在地の広大なところをあたえられた。明治時代までは末寺60、門徒8000人といい別格的別院としてさかえとくに代々藩主とは親交もふかく特別な加護もえていた。寺歴のなかでとくに信長にたいする対抗意識がつよくみられる。14世李由(りゆう)は芭蕉の弟子で、芭蕉はここに宿泊しておりに笠をうめた塚が庭園の奥の李由の句碑とならんでいる。庭園は江戸中期の面影をのこしたもので市の文化財指定。古い歴史をもち、重厚な趣をほこったこの寺も1983年(昭和53)8月25日全焼した。(久保田弥一郎)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.716,
参考資料:
2 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
参考資料:
3 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
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