『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「高島郡朽木村大字宮前坊にあり、宮前坊の氏神、祭神は邇々杵尊(ににぎのみこと)。従来は河内神社を主殿とし、その祭神は大宮大己貴命(おおみやおおなむちのみこと)。相殿には宇多天皇、敦実親王。末社には十禅師、瓊々杵尊(ににぎのみこと)をまつる。古くは朽木大宮権現と称し、そのまつるところを日吉大宮権現とし、市場の山神社とともに朽木谷の産土神である。新旭町井ノ口の大荒比古神社とおなじく佐々木氏の祖神をまつることから1875年(明治8)には河内社といった。その後、境内社瓊々杵尊、十禅師社を主殿として、今の社号にあらため、河内神社を境内社とした。「神宮寺縁起」に859年(貞観元)僧相応が葛川明王院を創立したとき、この神を勧請したという。(中略)神社の東隣りに相応を開山とする神宮寺があり、創建当時(平安時代)のものといわれる木造重層の多宝塔がある。(河原喜久男)」とあります。なお、高島郡朽木村大字宮前坊は現在高島市朽木宮前坊に、新旭町井ノ口も高島市新旭町安井川になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.552,
参考資料:
2 滋賀県神社誌 滋賀県神社庁∥編 滋賀県神社誌編纂委員会 1987年 S-1700- 87 p.598,
参考資料:
3 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.351,
参考資料:
4 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.108-109,
参考資料:
5 全国神社名鑑 下 三浦譲∥編 全国神社名鑑刊行会史学センタ- 1977年 RB-1703-ミ,
参考資料:
6 神社名鑑 神社本庁調査部 神社本庁 1963年 R-1759-シ,
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