薬用化粧品の定義について記載がある資料1と2を紹介します。これらの資料によれば、いわゆる薬用化粧品とは医薬部外品に含まれるとされています。
また、薬用化粧品の明確な定義は掲載されていませんでしたが、薬用化粧品についての説明が掲載されている資料3も併せて紹介します。
【 】内は当館請求記号です。
資料1
日本香粧品学会 編. 皮膚をみる人たちのための化粧品知識, 南山堂, 2022.6【PA555-M31】
化粧品の役割、化粧品の種類や機能、法規則、疾患肌との関わりなど、化粧品の知識を広く解説する資料です。
第1章「化粧品および薬用化粧品にまつわる法規制」の第1節「医薬品医療機器等法における化粧品等とは」(pp.1-10)では、薬用化粧品の概要がまとめられています。特に第3項「医薬部外品とは」(pp.6-10)では、「医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)に定める医薬部外品の定義が紹介されています。薬用化粧品が表示することができる効能、効果、用法、用量、配合できる成分の法的規制、行政による承認制度や成分表示の規準についても解説されています。
資料2
宮地良樹, 宮田成章 総編集. 最新美容皮膚科学大系 1, 中山書店, 2023.6【SC591-M248】
美容皮膚科診療の裏付けとなるような普遍的な知識やスキルを体系的に網羅した全5巻の教科書の第1巻で、「美容皮膚科学のきほん」と題して、美容皮膚科学の基礎知識について解説しています。
第4章「機器を使わない美容皮膚科治療の基礎知識」の中の「化粧品・薬用化粧品(医薬部外品)の基礎知識」(pp.200-210)という節があり、医薬部外品における薬用化粧品の定義と効能効果がまとめられています。また、薬用化粧品の効能・効果の範囲をまとめた表が掲載されています。
資料3
福井寛 著. トコトンやさしい化粧品の本. 第2版, 日刊工業新聞社, 2020.1, (B&Tブックス. 今日からモノ知りシリーズ)【PA555-M13】
皮膚の機能・構造、化粧品の種類や作り方などの基本を解説する資料です。
第1章「化粧品って何だろう」の第2節「医薬部外品って何が違うの?『部外品は承認が必要』」(pp.12-13)では、「薬用化粧品」が「(医薬)部外品」の一部であると記載されています。
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」では、化粧品に関する調べ方を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・化粧品について調べる( https://ndlsearch.ndl.go.jp/rnavi/stm/post_433 )
備考:科学技術
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