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黄表紙について知りたい。

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黄表紙(きびょうし) Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)] http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%BB%84%E8%A1%A8%E7%B4%99/ (2013/02/01確認) 草双紙(くさぞうし)の一態。『金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)』(恋川春町(こいかわはるまち)作・画)が刊行された1775年(安永4)から、『雷太郎強悪(いかずちたろうごうあく)物語』(式亭三馬(さんば)作、歌川豊国(とよくに)画)の出版された1806年(文化3)までの草双紙約2000種の総称。名称は表紙が黄色であることによるが、前代の青本の表紙と類似するため、江戸時代は青本の名でよばれた。序文などを除き、全丁絵入りで、中本(ちゅうほん)型、5丁(10ページ)を1巻1冊とし、通常2~3巻(冊)よりなる。・・・ 参考文献 水野稔校注『日本古典文学大系 59 黄表紙・洒落本集』(1958・岩波書店) 浜田義一郎他校注『日本古典文学全集 46 黄表紙・川柳・狂歌』(1971・小学館) 小池正胤・宇田敏彦他編『江戸の戯作絵本』全4巻(社会思想社・現代教養文庫) 黄表紙【きびょうし】 コトバンク http://kotobank.jp/word/%E9%BB%84%E8%A1%A8%E7%B4%99 (2013/02/01確認) き‐びょうし[:べウシ]【黄表紙】 日本国語大辞典 (2)草双紙(くさぞうし)の一つ。江戸後期、安永四年(一七七五)から文化三年(一八〇六)頃にかけて多く刊行され、黄色の表紙で、内容はしゃれ、滑稽、風刺をおりまぜた大人むきの絵入り小説。半紙二つ折本で、一冊五枚から成り、二、三冊で一部とした。代表的な作者として恋川春町、山東京伝らがいる。 【語誌】 (1)(2)は、赤本・黒本・青本と同様、表紙の色による命名。子ども向け草双紙青本は、最初萌葱色の表紙であったが、やがて黄色の表紙をつけるようになる。明和(一七六四~七二)頃から大人を対象としたものも現われはじめ、それを黄表紙と呼ぶが、実際にはかなり後まで青本と呼ばれていたようである。 (2)文化頃から敵討物などの流行による長編化に伴い、何部かを合冊して出版するようになった。文化三年(一八〇六)「雷太郎強悪物語」以降「合巻(ごうかん)」へと移行する。 きびょうし【黄表紙】 国史大辞典 江戸時代の小説、草双紙の一種。草双紙は毎頁絵を入れて余白にかな文字の文を書き入れ、五丁(枚)を一冊とするものであるが、享保年代を頂点とする赤本、延享ごろから行われた黒本・青本などが、子供相手の幼稚な絵解きで知識を与え教化を目ざし、また娯楽読物として多数刊行された。やがて当時一方に行われた洒落本の影響などで、青本のなかには当世風の洒落や滑稽を主とし、かなり知識の高い成人を相手とするものがあらわれ、黄色表紙をかけるのを通例として、黄表紙と呼ばれた。安永四年(一七七五)恋川春町(こいかわはるまち)画作『金々先生栄花夢』がその最初とされる。・・・ 黄表紙の作品を活字に翻刻したものとして『黄表紙十種』(『有朋堂文庫』)・『黄表紙廿五種』(『日本名著全集』一一)・『黄表紙洒落本集』(『日本古典文学大系』五九)・『黄表紙川柳狂歌』(『日本古典文学全集』四六)・『黄表紙集』(『古典文庫』二六四・三一三)・『江戸の戯作絵本』(『教養文庫』)などがある。 [参考文献] 潁原退蔵『江戸文芸研究』、『山口剛著作集』三、水野稔『黄表紙・洒落本の世界』(『岩波新書』青九八六)、同「草双紙とその読者」(『講座日本文学』八所収) 日本古典文学大辞典 / 日本古典文学大辞典編集委員会編集 第2巻 東京 : 岩波書店 , 1984 ISBN:4000800620 p.158 日本古典文学大事典 / 大曾根章介[ほか]編 東京 : 明治書院 , 1998 ISBN:4625400740 p.312

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