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出席した結婚式で、花嫁さんが着ていた白無垢の打ちかけの全体に、白やグレーや銀の糸で陰影をつけた刺繍がしてあり、珍しくてとても綺麗だった。尋ねると「てしま刺繍」という答えが返ってきたが、どんな刺繍なのか?他の作品も見てみたい。

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日本刺繍に関する本に繍いの種類や、繍い方、歴史の説明、作品写真などあるが、「てしま刺繍」見当たらず。 着物関連、婚礼関連、染織の事典や一般書にも、「てしま刺繍」というものは見当たらない。   結婚式場は分かるとのことで、その会社のサイトを見ると、白無垢の画像を見る事ができ、「相良刺繍」や「銀駒刺繍」の白無垢ならば出てくるが、「てしま」刺繍は見当たらない。 会社によると、婚礼日時から着物を特定し刺繍名を調べることが可能とのこと。利用者には、刺繍名等詳しいことが分かれば再調査すると回答。 ⇒⇒利用者より、「てしま」は聞き違いで、「相良(さがら)刺繍」と判明したと連絡あり。  「相良刺繍」であれば、解説や繍い方、実例が載った本が複数見つかった。 特に『日本の刺繍』(平野利太郎/著)pp.80-85には、詳しい解説、相良繍いの繍い方の種類、カラーでの繍い方の紹介、実例がある。(白い刺繍ではなく)「布の表面に刺繍糸の結び玉を作る繍い方」で、わが国での代表的な相良繍いの作品として「奈良国立博物館に所蔵される国宝の繍仏、釈迦説法図がある」と紹介している。 釈迦説法図が載っている本としては、『日本の国宝 49』(pp.269-270にカラー写真と解説)などがある。奈良国立博物館のサイトでも、カラー写真と解説を見ることができる。 そのほか、『きもの用語の基本』p.53に、牡丹を白やグレーの糸で相良繍いした実例のカラー写真があった。

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