凌雲閣は明治23年築、通称(浅草)十二階とよばれ、10階までは総煉瓦造り、11・12階は木造の楼閣でした。8階までにはわが国初のエレベーターが設置され(2年で廃止)、上階には望遠鏡が備え付けられ、四方眺望が楽しめたといいます。
また、各階には絵や写真の展示・店舗・休憩所・新聞縦覧室などがありました(『東京名所図会』睦書房1968『新撰東京名所図会』の復刻版,『江戸東京学事典』三省堂1987,『明治ニュース事典』毎日コミュニケーションズ1984)。大正12年の関東大震災で倒壊しましたが、版画や写真などが数多く残っており、 倒壊したときの写真も図書資料の中にみることができます。
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