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恵林寺(山梨県甲州市)の快川和尚の言葉として知られる「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の元となった杜荀鶴(とじゅんかく)の漢詩を知りたい。(山梨県立図書館)

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出典は、杜荀鶴の七言律詩「夏日題悟空上人院(夏日、悟空上人の院に題す)」の第3、4句「安禅不必須山水(安禅 必ずしも山水を須たず) 滅得心中火自涼(心中を滅得すれば 火も自ずから涼し)」である。詩の全文、書き下し文、解釈等については、照会資料をご確認ください。 回答プロセス:1.漢詩の名言辞典や漢詩辞典を確認すると、次のものに掲載があった。 ・『漢詩漢文名言辞典』(鈴木修次編著 東京書籍 1985年)p501-502 ・『漢詩の事典』(松浦 友久編 大修館書店 1999年)p142 ・『中国文学小事典 中国文化全書』(藤野岩友編著 高文堂出版社 1982年)p198 ・『校注唐詩解釈辞典 続』(松浦友久編 大修館書店 2001年)p279-283 2.その他、一般図書にも掲載のあるものがあった。 参考資料:『漢詩漢文名言辞典』(鈴木修次編著 東京書籍 1985年), (p501-502) 参考資料:『漢詩の事典』(松浦 友久編 大修館書店 1999年), (p142) 参考資料:『中国文学小事典 中国文化全書』(藤野岩友編著 高文堂出版社 1982年), (p198) 参考資料:『校注唐詩解釈辞典 続』(松浦友久編 大修館書店 2001年), (p279-283) 参考資料:『中国古典詩聚花』第4巻 思索と詠懐(尚学図書 1985年), (p171-172) 参考資料:『中国文学歳時記』夏(黒川洋一ほか編集 同朋舎出版 1989年), (p177-178) 備考:*甲斐恵林寺の快川和尚は、織田信長の火攻めにあったとき「心頭を滅却すれば、火も亦涼し」という偈を唱えつつ、恬然として坐ったまま亡くなったという。快川和尚は、「碧巌録」の引用により、この句を知っていたとみられる。 *「碧巌録」のこの句の掲載部分については『碧巌録(岩波文庫)』中(克勤著 岩波書店 1994年)[資料番号0102784964〕p122-127「第43則 洞山寒暑廻避」を参照。 *「夏日題悟空上人院(夏日悟空上人の院に題す)」(『全唐詩』巻693) 三伏閉門披一衲 三伏(さんぷく) 門を閉ざして一衲(いちのう)を披(ひら)く 兼無松竹蔭房廊 兼ねて 松竹の房廊(ぼうろう)を蔭(おお)う無し 安禅不必須山水 安禅 必ずしも山水を須たず 滅得心中火自涼 心中を滅得すれば 火も自ずから涼し

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