火消しの拍子木の由来を調べています。 『日本消防百年史　第１巻』（日本消防協会, 1982年）の中に番太郎が拍子木を 打って時を知らせる絵図がありました。 さらに、竹内誠『徹底比較江戸と上方－東京ｖｓ大阪の原点がここにある』 （ＰＨＰ研究所, ２００７年）第１章、暮らし２の中に 「江戸夜中時廻の図」という同じ絵図があり、出典が 『街能噂』とありました。 つきましては、『街能噂』について、この絵図及び拍子木についての解説部分の 確認をお願いします。掲載箇所の巻号、ページ数を教えて下さい。(国立国会図書館（National Diet Library）)

当館所蔵の『街能噂』について、番太郎の絵図と拍子木の解説部分があるか調査しました。 　 当館では下記2本を所蔵しています。 請求記号 208-93 原本代替記号 YD-古-4891 (マイクロフィルム)   タイトル 街能噂 4巻 責任表示     平亭銀鶏 作 ; 歌川貞広 画. 出版事項     大阪 : 河内屋太助[ほか2名], 天保6刊. 請求記号 W99-N3 原本代替記号 YD-古-2386 (マイクロフィルム)   タイトル 街能噂 4巻 責任表示     平亭銀鷄 撰. １．番太郎の絵図は、『街能噂』巻4の第9丁裏にあります。この部分のマイクロフィルムコマ番号は、それぞれ下記のとおりです。 YD-古-4891（原本：208-93）：124 YD-古-2386（原本：W99-N3）：116 ２．拍子木の解説は、上記番太郎の絵図の横に説明が若干あります。また、本書は江戸と大坂の風俗の違いを会話形式で記した本文（巻1～3）と絵図（巻4）からなりますが、巻3の第11丁表に、番太郎の絵図に相応する会話があり、「拍子木」の文字も見えます。この部分のマイクロフィルムコマ番号は、それぞれ下記のとおりです。 YD-古-4891（原本：208-93）：89 YD-古-2386（原本：W99-N3）：84 なお、東京大学総合図書館霞亭文庫にも同書が所蔵され、電子版の全文画像（白黒）をインターネットで閲覧できます。 電子版霞亭文庫（東京大学附属図書館・情報基盤センター） http://kateibunko.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/katei/index_srch.html （データベースの最終アクセス日：2013年2月6日） また、早稲田大学図書館の古典籍総合データベースでも同館所蔵本の全文画像（カラー）がご覧になれますが、巻2、3のみのようです。 古典籍総合データベース（早稲田大学図書館） http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/index.html （データベースの最終アクセス日：2013年2月6日） 事前調査事項:近代庶民生活史　７巻 定本柳田國男集　など