ご照会の「(金)明哲」について、『名張市史 資料編(考古)』の典拠である資料1を参照したところ、
「百済」の文字は国名ではなく、工人の姓であろうとの推察がなされていたため、
「百済」姓も含めて調査しましたが、関連する記述は見当たりませんでした。
【 】内は当館請求記号
データベース、ウェブサイトの最終アクセス日は、2012.7.6
■資料
1.上原真人, 白石太一郎, 吉川真司, 吉村武彦 編. 『言語と文字』 岩波書店, 2006.3 【GB161-H201】
pp.45-82 東野治之「七世紀以前の金石文」
p.78に「(中略)「百済」は工人の姓であろう。甲午年は、塼仏の様式から見て持統天皇八年(六九四)であることは動かないから、百済は既に滅んでおり、国名の可能性はない。のちの例であるが百済王氏に俊哲、聡哲、永哲など、「哲」の字を含む名の人が散見するのも参考になろう。」との記述があります。
■その他の主な調査済み資料、データベース
・日外アソシエーツ編集部編の人物レファレンス事典類
『人物レファレンス事典. 古代・中世・近世編』 新訂増補. 1996.9 2冊【GB12-G5】
『人物レファレンス事典. 古代・中世・近世編 2(1996-2006)』 新訂増補. 2007.7 2冊【GB12-H62,H63】
『人物レファレンス事典. 郷土人物編』 2008.8. 2冊【GB12-J8,J9】
『外国人物レファレンス事典. 古代-19世紀 2(1999-2009) 3(漢字名)』 2010.1【GK2-J14】
『外国人物レファレンス事典 : 古代-19世紀. 5』 1999.2【GK2-G10】
・阿部猛 編著. 『日本古代人名辞典』 東京堂出版, 2009.12 【GB12-J30】
・竹内理三, 山田英雄, 平野邦雄 編. 『日本古代人名辞典』 吉川弘文館, 1958-1977 7冊 【281.03-Ta573n】
・中村元, 久野健 監修. 『仏教美術事典』 東京書籍, 2002.7 【K2-G31】
・太田亮 著. 『姓氏家系大辞典』 角川書店, 1963. 3冊【288.1-O832s-ka】
・近藤敏喬 編. 『古代豪族系図集覧』 東京堂出版, 1993 【GB43-E247】
・佐伯有清 著. 『新撰姓氏録の研究. 索引・論考篇 』 吉川弘文館, 1984.3 【GB43-173】
・関晃 [著]. 『帰化人』 講談社, 2009.6. 【GB186-J15】
・大橋信弥, 花田勝広 編. 『ヤマト王権と渡来人』 サンライズ出版, 2005.5 【GB117-H51】
pp.330-348「古代近江渡来人名集成」
・『渡来人は何をもたらしたか』 新人物往来社, 1994.9 【GB186-G40】
pp.144-160 「古代主要渡来系人物伝」
・段煕麟 著. 『日本史に生きた渡来人たち』 松籟社, 1986.2【GB186-66】
・今井啓一 著. 『帰化人の研究. 総説篇』 改訂版. 綜芸舎, 1985.7 【GB186-G26】
・今井啓一 著. 『帰化人と社寺』 2版. 綜芸舎, 1974.5 【GB186-28】
・後藤宗俊 著. 『[セン]仏の来た道』 思文閣出版, 2008.11 【HM85-J25】
・『大和考古資料目録』 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館, 2002.3 【GC174-H37】
・橿原考古学研究所 編. 『橿原考古学研究所論集. 第12』 吉川弘文館, 1994.1 【GB111-41】
・倉吉博物館 編. 『塼仏』 倉吉博物館, 1992.3 【KB16-E1012】
・白井 陽子. 「日本出土の三尊[セン]仏--その製作のはじまり」
(『考古學論攷 : 橿原考古学研究所紀要』 34 2011 pp.45~70) 【Z8-703】
・木簡人名データベース(奈良文化財研究所)
http://jinmei.nabunken.go.jp/mokkan_name/srch.php
・日本人名情報索引(人文分野)データベース(国立国会図書館)
http://rnavi.ndl.go.jp/jinmei/top.php
・ジャパンナレッジプラス(当館契約データベース)
事前調査事項:『日本人名大事典 2』平凡社 1979.7
『講談社日本人名大辞典』上田 正昭∥〔ほか〕監修 講談社 2001.12
『朝日日本歴史人物事典』朝日新聞社∥編 朝日新聞社 1994.11
『日本史大事典 2』平凡社 1993.2
『台湾人名辞典』台湾新民報社∥編 日本図書センター 1989.5
『朝鮮人名辞書』第一書房 1997
『朝鮮人物事典』大和書房 1995
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