(1) あいにく「那珂川の水運」としてまとめられている史料群はありませんので,お手数ですが,関連しそうなキーワードを蔵書検索システムに入力し,該当する史料をご確認ください。
なお,那珂川沿いの商家文書群としては,「木内信基家文書」「関沢賢家文書」「大森智家文書」がありますので,こちらの目録もご覧ください。「関連資料を検索」ボタンをクリックすると一覧が表示されます。 [last access 2014/11/07]
(2) 当館所蔵の資料では『水戸市史 中巻(4)』及び『那珂湊市史料 第12集(反射炉編)』に記述がありました。
『那珂湊市史料 第12集(反射炉編)』pp.231-235に「鉄銃製造御用中心覚の概略」という史料が翻刻されており,p.233上に「同年十一,二月の交,小砂子村の陶土を以て反射炉建築の堪火煉瓦を試製す。良結果を得たり。」の記述があります。
回答プロセス:(1) 歴史資料課研究員に確認
→ 「那珂川の水運」というテーマでまとめてある資料はない。
① 『水戸市史』の水運についてのページで出ているキーワードを蔵書検索システムに入力して該当しそうな史料を閲覧する。
② 関係しそうな家文書の目録から検索する。
木内家(水戸藩領内一の豪商(材木商・大名貸),湊村→ひたちなか市)
関沢家(紙問屋,野口村→御前山村→常陸大宮市)
大森家(紙問屋,長倉村→御前山村→常陸大宮市)
(2) 『水戸市史 中巻(4)』より反射炉の建設に関するページ(pp.644-662)を調査。
p.648に「那須郡小砂村(栃木県馬頭町)の土が鉄分が少なく,極めて良好である事が分かった。」とある。
p.662によれば,反射炉建設と大砲鋳造の経過の主たる史料として,佐久間貞介著「反射炉製造秘記」(日本科学古典全書8)〈県図408/17/8〉が挙げられているので,この図書の参考文献をあたれば,どの史料であるかがわかるのではないか。
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【追加】
『那珂湊市史料 第12集(反射炉編)』(K219/8/12)に「反射炉製造秘記」をはじめ,反射炉関係の史料が収められている。
pp.231-235に「鉄銃製造御用中心覚の概略」があり。
p.233上に「同年十一,二月の交,小砂子村の陶土を以て反射炉建築の堪火煉瓦を試製す。良結果を得たり。」の記述あり。
p.323のあとがきによれば,「鉄銃…」は「水戸徳川家による『水戸藩史料』「反射炉の建設」編纂のために(大島高任より)提出された記録」と記述あり。
→当館には所蔵なし。
参考資料:水戸市史編さん委員会 編. 水戸市史 中巻4. 水戸市役所, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I015965517-00, (当館請求記号 K211/1/2-4)
参考資料:三枝博音 編. 日本科学古典全書 復刻 8 (冶金・農業・製造業). 朝日新聞社, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001385762-00, (茨城県立図書館請求記号 408/17/8)
参考資料:那珂湊市史編さん委員会 編. 那珂湊市史料 第12集. 那珂湊市, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I016197772-00, (当館請求記号 K219/8/12)
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