次の資料に関連情報あり。
(1)讃岐名所歌集 赤松景福/著 高松 上田書店 1928.3
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1176753 (国立国会図書館のデジタル化資料・図書館送信参加館内公開)
※p.36-37「第十三 飯山」の項に次の記述あり。
「 飯山はイヒノヤマといふ。綾歌郡坂元村にあり。海抜二百四十四尺、平野間に突立し四面より之を
望むに端麗なり。昔より讃岐富士の称あり。此山は登覧を労せず、西讃途上よく眺めらるる。玉藻集六。
さぬきにはこれをやふじといひの山朝けの煙たゝぬ日ぞなき
此歌西行法師四国修行之時歌とあり。全讃史十二、名勝志。飯の山(川津二村坂元に跨れり)国の中
央に有て其の形富士山に似たり。讃岐富士と云。巡検使鈴木氏歌「讃岐には是をや富士と飯の山朝け
の煙立たぬ日はなし」とあり。(結句何れにてもよし)西行山家集には此歌見えず。幕府代替毎に来讃
せし巡検使姓名を見るに鈴木はなし。但し延享三年(家重)寛政元年(家斉)両度の人不明なり。或は
其内か。」
(2) 飯山町誌 飯山町誌編さん委員会/編 飯山町誌編さん委員会 1988 K252.5
※「第11章 観光 第1節 町内の観光地」のp.672「飯野山(瀬戸内海国立公園)」の項に次の記述あり。
「飯野山を詠んだ歌に次のものがある。
さぬきにはこれをや富士と飯野山 朝餉の煙ぞたたぬ日ぞなき
この歌は、『玉藻集』には西行法師四国修業の時の歌とあるが、西行法師歌集『山家集』にはみえない。」
(3)玉藻集(香川叢書. 第三)
※p.18「飯ノ山 宇多郡」の項に次の記述あり。
「此山富士山に似たり。
さぬきにはこれをやふしといひのやま
あさけの煙たゝぬ日もなし」
西行法師、当国修行のときの歌と云伝へたり。」
国立国会図書館デジタルコレクションの次のURLで
該当箇所が確認できる。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1918223/20
玉藻集の概要については下記を参照のこと。
・解題 玉藻集(香川叢書. 第三)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1918223/8
(4)倭訓栞 下 谷川士清/纂 皇典講究所印刷部 1898.12(8136/ T4/ 1-3)
※p.120-「○ふじ」の項のp.122に次の記述あり。
「・・・讃岐の不二西行の歌とか 讃岐にて是をや富士と飯の山朝けの煙たゆる間もなし・・・」
同様な内容が国立国会図書館のデジタル化資料でも確認できる。
・倭訓栞. 下 図書 谷川士清 著[他] (皇典講究所印刷部, 1898)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/902868/62
・倭訓栞. [23] 古典籍資料(貴重書等)/その他
谷川士清 纂 (篠田伊十郎 [ほか4名], 文政13 [1830])
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2562804/9
回答プロセス:次の資料も確認したが、関連情報は見当たらなかった。
・西行全集 西行/編著 五月書房 1978.9
※p.201-「初句索引:山家和歌集及び同拾遺上下の和歌を集めたり。」
を確認しましたが、「讃岐には」なし。
・飯野山のススメ。 登ろう讃岐富士 丸亀市観光協会/〔編〕 丸亀市観光協会 〔2010〕
・うたの讃岐路 阿津秋良/著 丸山学芸図書 1989
・歌碑が語る西行 岡田隆/著 三弥井書店 2000.12
・西行の「四国の旅」について 「命」の自覚ということ 中西満義/著 1994.3
※「上田女子短期大学紀要」17号抜刷
・西行の西国旅行の歌に関する一考察 特に中国地方より四国への舟路の折の詠をめぐって 後藤重郎/著 1997
※「中京大学文学部紀要」第32巻抜刷
参考資料:・倭訓栞. [23] 古典籍資料(貴重書等)/その他
谷川士清 纂 (篠田伊十郎 [ほか4名], 文政13 [1830])
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2562804/9,
参考資料:・倭訓栞. 下 図書 谷川士清 著[他] (皇典講究所印刷部, 1898)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/902868/62,
↧