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グレゴリオ聖歌(国立音楽大学附属図書館)

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探し方ガイド:グレゴリオ聖歌を探し、調べるには? 1.探すときのキーワード(例)  「聖歌集名ex:Liber Usualis」「文献名ex:グレゴリオ聖歌入門」「グレゴリオ聖歌」"Gregorian chants""Music Manuscripts Facsimiles"「グレゴリオ聖歌の曲名(又は、冒頭句)」 当館OPACの場合 ①→タイトル に 「聖歌集名」「文献名」 を入力し、検索 *「聖歌集名」や「文献名」が分かっている場合はこの方法が一番確実です。 *文献表等で、「聖歌集名」「文献名」が分かっている場合は、必ずそれらから検索してください。  *「聖歌集名」は、必ず原語(ex:"Liber Usualis")で入力してください。日本語の訳名や「リベル・ウスアリス」  では検索できません。 *当館のOPACは、"Graduale Romanum"や"Antiphonale Romanum"等と入力しただけでも、  タイトル名:"Graduale sacrosanctae romanae ecclesiae …""Antiphonale sacrosanctae  Romanae Ecclesiae pro diurnis horis…"等も検索できるようサポートしていますが、検索が思わしくな  い場合は、文献表〔リスト〕に一旦戻り正確な聖歌集名や文献名の原語を確認し、検索し直す必要があります。 ◆ネットで、「グレゴリオ聖歌集」と検索すると、[現行、あるいは旧版となった]主要聖歌集名と解説のある記事  を発見できます。(2013.3.13現在)  あいまいな聖歌集名での質問の時など、それらの記述は検索語の抽出  に便利です。(時間があれば、諸資料を調べた方が良いのでしょうが、OPACで探せば良いだけの時など、詳し  く書かれたものより、素早くサポートでき、便利です。) ◆"Liber Usualis""Graduale Romanum""Antiphonale Monasticum"等の短くて大変分かり易い  解説が、『ミサ曲・ラテン語・教会音楽ハンドブック : ミサとは・歴史・発音・名曲選 / 三ケ尻正著』 p.209  に書かれています。検索・調査にも重宝します。                       参考資料1 ◆当館で最も利用の多い「聖歌集」の一つに"Liber Usualis"があります。グレゴリオ聖歌のレファレンスを  する場合、略称"LU"とともに記憶しておくと便利です。ちなみに、当館OPACでの"Liber Usualis"の検索では、  3種類の資料にヒット(2013.3.13現在)しますが、ラテン語やミサや聖務日課が苦手なレファレンサーは英語  付の:"The Liber Usualis"の力を借りて、この「聖歌集」の構造や索引の使い方等を予習しておくと良いでしょう。 ◆リベル・ウズアリス-Wikipediaも大変参考になります。 〔GoogleでLiber Usualis等と入力し、リベル・ウズアリス-Wikipediaを探します。〕  Liber Usualisの概要や歴史(特に、第二バチカン公会議以降の典礼での位置付等)や同聖歌集のPDF等が  役に立ちます。 ②→件名 に 「グレゴリオ聖歌」又は"Gregorian chants"と入力し,検索(2014.1.10現在 701件ヒット) *「聖歌集名」や「文献名」、「楽曲名」が分からない場合の方法です。 *検索数が多いので、資料種別(楽譜、和書等)に並び替えると見やすくなります。(「KCML OPAC」《並び替え  (ソート)》参照) *更に件名に、"Music Manuscripts Facsimiles"(右側ボックス:キーワード指定)と入力し、掛け合わせ   検索 すると、叢書楽譜等のグレゴリオ聖歌のファクシミリが検索されます。(2013.3.13現在 33件ヒット) ただし、網羅性については、下記ような問題点があります。 ◆グレゴリオ聖歌関係の有名なシリーズとして、"Paléographie musicale : les principaux manuscrits de chant grégorien, ambrosien, mozarabe, gallican : publiés par les moines de Solesmes " (Abbaye Saint Pierre de Solesmes)があります。  このシリーズは、タイトルに"Paléographie musicale"と入力・検索すると、2014.1.10現在、21件ヒット  します。このタイトル検索に、"Gregorian chants"と入力した件名検索を掛け合わせ検索するとヒット件数  は、18件に減ってしまいます。これは、"Paléographie musicale"の中には"Gregorian chants"という  一般的な件名を付与することができず、"Graduals (Music)"等しか付与できなかったデータのあったことを  意味するものと推測します。又、これはこのシリーズだけではなく、グレゴリオ聖歌関係一般の検索にも起こ  りうることを示唆していますので、グレゴリオ聖歌の検索を網羅的に行う場合は、"Graduals (Music)"等の  件名検索も追加して行う必要があると思われます。 ③→タイトル に グレゴリオ聖歌の曲名(又は、冒頭句) を入力し、   件名 に 「グレゴリオ聖歌」又は"Gregorian chants" と入力し,掛け合わせ検索 *特定のグレゴリオ聖歌の楽曲の楽譜を探す場合の方法です。 *思うような結果がえられない場合は、“An index of Gregorian chant”等で所収聖歌集名を確認し、  ①の方法で聖歌集を検索します。 *CDで特定のグレゴリオ聖歌の楽曲を探す場合にも有効な方法です。   Ave Mariaなどは、件名に「グレゴリオ聖歌」又は"Gregorian chants"と入力しておかないと   グレゴリオ聖歌以外の宗教曲と混じりあって判別しづらくなります。 *思うような結果がえられない場合は、件名に"Gregorian chants"又は"グレゴリオ聖歌"”だけを残し、  検索し、その中から、収録枚数の多いCD(ex:「グレゴリオ聖歌集大成」参考資料2)を探し出し、  特定楽曲が収録されていないか調べてみます。    *「グレゴリオ聖歌集大成」等にも収録されていない場合は、他の文献等も用いて、探している特定楽曲が 用いられそうな祝日や聖週間を推測し、それらをフレーズ検索し、現資料で確認するという方法も試して  見ます。(ex:nativitate Domini)。    ◆レファレンス事例:国立音楽大学附属図書館の自筆譜ファクシミリを見たい。(国音-2014-0004)で  グレゴリオ聖歌の手稿〔資料〕の探し方に触れています。   http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000153665 ◆レファレンス事例:国立音楽大学附属図書館のファクシミリを見たい。(国音-2014-0003)で  グレゴリオ聖歌のファクシミリの探し方に触れています。  http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000153107 2.調べるときのキーワード(例)    「グレゴリオ聖歌」"Gregorionischer Gesang""Gregorian chant"「単旋聖歌」「テキストの出だし」 「旋律」「聖歌集名」   ◎音楽百科事典 ○日本語の音楽百科事典 ①『音楽大事典』 平凡社 1981~1983   ②『新訂 標準音楽事典』 音楽之友社 1991  ③『ニューグローブ世界音楽大事典』 講談社 1993~1995 ○ドイツ語の音楽百科事典 ④“Die Musik in Geschichte und Gegenwart ; allgemeine Enzyklopädie der Musik” ○英語の音楽百科事典 ⑤“The new Grove dictionary of music and musicians” (当館コミュニケーション誌『塔』21、22、23参照)   ◎音楽に関する参考図書 ⑥“An index of Gregorian chant” / compiled by John R. Bryden and David G. Hughes.  参考資料3 (当館コミニュケーション誌『『Parlando ぱるらんど』163参照) 巻1:ABC順テキスト索引(項目 旋法-「テキストの出だし」-個々の聖歌の曲種-出典〔聖歌集など〕-旋律の出だし)  巻2:旋律索引 *特に巻1は、CDなどで聴いたグレゴリオ聖歌の冒頭歌詞をABC順に辿り、候補の曲の出典(聖歌集など)を  調べ、当該の楽譜で確認をとるときなどに大変便利です。 ◆この索引の収載していない聖歌集ですが、重要資料として、"Graduale triplex "(参考資料4)があります。  "Graduale triplex "は、「1974年のヴァティカン版『グラデュアーレ』に異なった2つの系統の最初期のネウマ符  を付記した聖歌集…」と『グレゴリオ聖歌選集 / 十枝正子編著』iv(参考資料5)で説明されています。各楽曲に付  されているL,C,E,G,SG,G,SG,H,Bは、マニュスクリプト所蔵館の略号となっています。なお、『グレゴリオ聖歌選集   / 十枝正子編著』は、この聖歌集を主要出典として、楽曲を収載するそうですが、その際、"Graduale triplex " に付記されているソレム唱法のリズム記号をセミオロジー的観点から全て消去しているそうです。 ⑦『最新名曲解説全集. 第21巻, 声楽曲1』 音楽之友社 1981 *直接的に扱っているのは、「グレゴリオ聖歌」総説という章、ただし、前後の章もグレゴリオ聖歌に 関連した章となっています。 ◎音楽以外の事典 ○キリスト教          ⑧『カトリック大辞典』 上智大学編纂 冨山房 1940~1960 ○各教派、教会史(分類:R198) ⑨『新カトリック大事典』 上智学院新カトリック大事典編纂委員会編 研究社 1996~2010 *「聖歌集名」等でも調べられますが、“Liber Usalis”(総索引未記載)は本文項目が『リベル・ウスアリス』に、 “Graduale Romanum”(総索引記載有)は『ローマ聖歌集』、“Graduale Simplex”(総索引記載有) が『簡易ミサ聖歌集』等となっているので、求める項目を探すには工夫が必要です。 有力ツール又は資料 ⑩『音楽史と音楽文献』 高野紀子〔著〕 国立音楽大学附属図書館 1987 p7-8 “グレゴリオ聖歌の時代” *グレゴリオ聖歌の調査や検索にとって、大変役に立つ重要なコンセプトやキーワード満載の章。 キーワードも探しやすく簡潔に書かれており、当館の所蔵調査がうまくいかない場合なども、この章 あるいはこの本の文献リストに記載されている聖歌集名や文献名をヒントにして探すと効率良く検索 することができます。 ⑪『楽譜の本質と歴史』  NHK交響楽団編  皆川達夫監修 (楽譜の本質と歴史 1)  東京 :  日本放送出版協会, 1974 p54-64                      ⑫『グレゴリオ聖歌集』 広島 :エリザベト音楽大学宗教音楽学科グレゴリアン研究室  参考資料6  グレゴリオ聖歌の重要曲が収載され、ネウマ譜による譜例、日本語訳が載るので、楽譜資料、グレゴリオ聖歌  資料としてはもちろんレファレンス・ツールとしても大変重要です。(ただし、日本語訳については、典礼  文の改変状況等を別途調査する必要があります。)  ◆当館が分類する音楽百科事典系に属する『新編音楽中辞典 / 海老澤敏〔ほか〕監修』(参考資料7)の項目は  検索にとって必要充分な記述がなされ、とっさの場合に役立つことが多いと言えます。「グレゴリオ聖  歌/那須輝彦」の項目でも、注意すべき重要な記述があったので、以下に抜粋します。  「リズム面では,単音符であれ連結音符であれ基本的に各音を等価とし,2ないし3音ずつグループ化 してアーティキュレーションをつけるソレーム唱法が標準的だが,これは19世紀にフランスのソレー ム修道院で提唱されたもので歴史的根拠はない。最近の古ネウマ譜研究によれば,当初は個々の音に価 があるという意識より,あくまで言葉に則してフレーズを柔軟に唱え歌うという発想が基本であったこ とが明らかである。」[『新編音楽中辞典』にはWeb版もあり、検索や「ネウマ」等の参照を見るには   そちらの方が便利です。][リズム問題については、ウィキペディアのグレゴリオ聖歌にも詳細が記載   されています。2014.1.15現在] ◆確かに、レファレンサーとしては、聖歌学の最新研究で上記のような傾向がある点も認識しておく必要が  あります。しかし、様々なグレゴリオ聖歌関連資料を所蔵する当館としては、今後ともソレーム唱法関連  資料と、それ以外の資料とを区別することなく、OPAC サポート、レファレンス・サポートのより良い方  法をともに模索する必要があると思われます。[2014.1.15現在] ◆検索方法としては、多くの部分が共通していて、文献探索では、新聖歌学他とソレーム唱法関連を  各々サポートするのに左程困難はありません。しかし、録音資料は特に新聖歌学他にに基づくCD  等するのは難しい状況にあると言えます。(文献、ネット等でCDタイトルを確認してからOPAC検索  をするという方法が考えられます。) ◆「コラール/藤原一弘」の項目も併せ読む必要があります。その冒頭に、「ドイツ・プロテスタント教会   で会衆が歌う教会歌。ドイツ語ではグレゴリオ聖歌を含むすべての単旋典礼聖歌もさす」という定義   が見られるからです。一方、。「グレゴリオ聖歌/那須輝彦」の項目には、ドイツ語表記のgregorianicher Choralが、「見出し」に続く[各国語]原綴の位置に、ラテン語表記のcantus grgorinus等とともに記載さ   れいます。 ◆「国立音楽大学附属図書館所蔵の"Ave Maria"の楽譜をできるだけ多く見たい。」 (レファレンス事例 国音-2012-0033)  http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000128552 もご参照ください。 〔グレゴリオ聖歌の"Ave Maria"の探し方についても記述しています。〕 参考資料:1 タイトルと著作者 ミサ曲・ラテン語・教会音楽ハンドブック : ミサとは・歴史・発音・名曲選 / 三ケ尻正著 出版社・発行年 東京 : ショパン, 2001, 参考資料:2 タイトルと著作者 グレゴリオ聖歌集大成 演奏者 サン・ピエール・ド・ソレーム修道院聖歌隊 (CD1-13, 16, 18, 20) ; アルジャンタン・ノートルダム女子修道院聖歌隊 (CD14-15, 17, 19) ; ドン・ジョゼフ・ガジャール (CD1-11, 14, 17-20), ドン・ジャン・クレール (CD12-13, 16), 指揮. 出版社・発行年 Tokyo : Seven Seas, 1994, 1979 形態 録音ディスク20枚 : ディジタル : , 1.4 rpm. : , ステレオ ; 12 cm. + 図書 注記 歌唱: ラテン語 (日本語対訳付) 監修: 皆川達夫 内容 主の御降誕の大祝日 (クリスマス) Ⅰ -- 主の御降誕の大祝日 (クリスマス) Ⅱ -- 主の御降誕の大祝日 (クリスマス) Ⅲ -- 主の公現 -- 献堂式 -- 七旬節主日 -- 枝の主日 -- 聖木曜日 -- 聖金曜日 Ⅰ -- 聖金曜日 Ⅱ -- 聖土曜日 -- 復活祭 -- 主の昇天 -- 聖母被昇天 -- 精霊降臨の大祝日 -- キリスト聖体の祝日 -- 精霊降臨節 -- 聖三位一体の大祝日 Ⅰ -- 聖三位一体の大祝日 Ⅱ -- 聖母マリア潔めの祝日 -- 聖母マリア七つの悲しみ -- 聖母マリアの浄配 証聖者ヨゼフのミサ -- 聖母マリアのお告げのミサ -- 大天使聖ミカエルの祝日 -- 死者のための典礼, 参考資料:3 タイトルと著作者 An index of Gregorian chant / compiled by John R. Bryden and David G. Hughes. 出版社・発行年 Cambridge : Harvard University Press, 1969 形態 2 v. ; 27 cm. 注記 Bibliography: v. 1, p. xiii-xv. 内容 v. 1. Alphabetical index -- v. 2. Thematic index., 参考資料:4 タイトルと著作者Graduale triplex : seu Graduale Romanum Pauli PP. VI cura recognitum & rhythmicis signis a Solesmensibus monachis ornatum / neumis Laudunensibus (cod. 239) et Sangallensibus (codicum San Gallensis 359 et Einsidlensis 121) nunc auctum. 出版社・発行年Solesmis : Abbaye Saint-Pierre de Solesmes, 1979, 1985 printing, 参考資料:5 タイトルと著作者 グレゴリオ聖歌選集 / 十枝正子編著 出版社・発行年 東京 : サンパウロ, 2004, 参考資料:6 タイトルと著作者 グレゴリオ聖歌集 出版社・発行年 広島 : エリザベト音楽大学宗教音楽学科グレゴリアン研究室, 1980 形態 419 p. ; 22 cm. 注記 歌詞: ラテン語 編集, 翻訳, 発行: 水嶋良雄 ネウマ記譜法 "本書はグレゴリオ聖歌の代表的楽曲を収めた聖歌集である.  エリザベト音楽大学生の私的使用のために作られたもの"--あとがき 付: 移動主日・祝祭日表 付: Index alphabeticus Cantuum 付: テキスト (日本語), 参考資料:7 タイトルと著作者新編音楽中辞典 / 海老澤敏〔ほか〕監修 出版社・発行年東京 : 音楽之友社, 2002,

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