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TV番組を録画するための記録媒体(DVD、ブルーレイ、HDD等)についての「録画(可能)時間の変遷」を、DVDが登場した1996年から現在まで知ることができる資料をご紹介下さい。(大阪府立中央図書館)

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 DVD登場以降の録画時間の変遷についてまとめて記載している資料を見つけることはできませんでしたが、記録媒体(各種メディア)の登場と記録時間について参考になる資料を以下にご紹介します。 1.DVDについて 『DVD解体新書』(ジム・テイラー/著 ネクサスインターコム 2003.6) p.150 表4.2「DVD仕様のタイムライン」:DVD-ROM、DVD-Rなどフォーマット別各バージョンの発行日一覧です p.186 表4.7「物理フォーマットのバリエーション」:タイプ別に容量と再生時間の記載があります p.187には、「1時間の平均的なビデオを保存するのに約2ギガバイト必要です」との記述があります p.588-589 表A.2「DVDの容量」:12㎝・8㎝サイズ別に各DVDタイプ(面/層による)の一般的な記録時間が書かれています。  上記の表を統合すればDVDに関する発行日と記録時間を知ることができます。以下に12㎝サイズの主なDVDについてまとめてみました。タイプ、発行日、面/層、容量、記録時間(h)の順です。  ・DVD-ROM 1996.8 片面1層4.7GB 2.25h、両面1層9.4GB 4.5h、片面2層8.5GB 4h、両面2層17GB 8h  ・DVD-R 1.0バージョン 1997.7 片面1層3.95GB 1.75h  ・DVD-R(A) 2.0バージョン 2000.7 片面1層4.7GB 2.25h  ・DVD-R(G) 2.0バージョン 2000.10 両面1層9.4GB 4.5h  ・DVD-RW 1999.11 片面1層4.7GB 2.25h、両面1層9.4GB 4.5h  ・DVD-RAM 1.0バージョン 1997.4 片面1層2.6GB 1.25h、両面1層5.16GB 2.5h  ・DVD-RAM 2.0バージョン 1999.9 片面1層4.7GB 2.25h、両面1層9.4GB 4.5h  また、ウィキペディア「DVD」を参照しますと、上記の資料刊行後に発行されたDVD-R DLについてもわかりました。  ・DVD-R DL 2005.6 片面2層 8.5GB 4h  なお、『図解DVD読本』(徳丸春樹/共著 オーム社 2003.9)p.187-188には、「ビデオディスク開発の歴史」(略年表です)と「DVD各方式の仕様一覧」が載っています。記録容量の記載はありますが、記録時間の記載はありません。  また、『映像情報メディアハンドブック』(映像情報メディア学会/編 オーム社 2000.11)のp.189に表4・10「DVDの種類とレーヤ構造」があり、種類ごとの発行年月が載っているのですが、『DVD解体新書』やウィキペディアなど文献によってそれぞれ年月が違う場合があります。規格の発表日か製品化された発売日か、日本か海外か、などによってぶれがあるようです。 2.HD DVDについて 「光ディスクメモリの現状と将来」(沖野芳弘/著 電子情報通信学会『電子情報通信学会誌』 89(11), 994-999, 2006.11)  ウィキペディア「第3世代光ディスク」  ウィキペディア「HD DVD」   上記3つの文献を参考にして、以下にHD DVDについてまとめてみました。記録時間については記載がないのですが、後述のBDの容量と録画時間を参考にしてください。  ・HD DVD-ROM 2006.3 片面1層15GB、片面2層30GB  ・HD DVD-R 2006.3 片面1層15GB、片面2層30GB  ・HD DVD-RW 2007.12 片面1層15GB、片面2層30GB 3.BD( Blu-ray Disc)について 「光ディスクメモリの現状と将来」(沖野芳弘/著 電子情報通信学会『電子情報通信学会誌』 89(11), 994-999, 2006.11) ウィキペディア「Blu-ray Disc」  『図解ブルーレイディスク読本』(小川博司/監修 オーム社 2006.12)p.11 表1・1「各種ディスクに記録できるデジタル放送の時間」    上記3つの文献を参考にして、以下に12㎝BDについてまとめてみました。録画時間は、1層25GBで日本の地上デジタル放送なら3時間、日本のBSデジタル放送なら2.15時間、地上波のアナログ放送の場合、標準モード10.5時間、長時間モード21時間、超長時間モード31.5時間となっています。1層50GBはそれぞれ2倍です。  ・BD-RE 2003.4 片面1層23.3GB   ・BD-RE/-R 2004 片面1層 25GB   ・BD-RE/-R 2006.6 片面2層 50GB  ・BDXL 2010.7 片面3層 100GB 4.HDDについて 「HDD技術の進歩とその応用展開(磁気記録、各種記録方式の最新技術)<小特集>記録技術の最前線」(鈴木良、西田博/著 映像メディア『映像情報メディア学会誌』60(1) ,9-11,2006.1)に、2005年現在のHDDの仕様についての説明があります。「CiNiiオープンアクセス」 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006838362  DVD-HDDレコーダ向けHDDは、「記憶容量500GBで、ハイビジョン放送50時間の記録が可能」とあります。  また、リムーバルハードディスク iVDRについては次の文献が参考になると思われます。 「薄型テレビ搭載HDD技術の進化(特集ネットワーク時代の高画質映像ソリューション)」(石野千春ほか/著 日立評論社『日立評論』91(9),710-713,2009.9) p.33図1「Woooシリーズの進化」には、各シリーズの登場とハイビジョン画質での録画時間についてまとめられています。 ・2003年Wooo5000シリーズ HDD内蔵 16時間 ・2006年Wooo9000シリーズ 2倍録画 50時間 ・2007年Wooo01シリーズ iVポケット搭載 50時間+iVDR-S ・2009年 Wooo03シリーズ 8倍録画 200時間+iVDR-S p.33表1「iVDR-SとBlu-ray Discの比較」では、2009年7月現在のiVDR-Sについて容量320GB、録画時間約41時間との記載があります。  なお、ウィキペディア「iVDR」もご参照ください。 参考資料:『DVD解体新書』(ジム・テイラー/著 ネクサスインターコム 2003.6)(ページ:150,186,187,588-589), 参考資料:『図解DVD読本』(徳丸春樹/共著 オーム社 2003.9)(ページ:187-188), 参考資料:『映像情報メディアハンドブック』(映像情報メディア学会/編 オーム社 2000.11)(ページ:189), 参考資料:「光ディスクメモリの現状と将来」(沖野芳弘/著 電子情報通信学会『電子情報通信学会誌』 89(11), 994-999, 2006.11)(ページ:994-999), 参考資料:『図解ブルーレイディスク読本』(小川博司/監修 オーム社 2006.12)(ページ:11), 参考資料:「HDD技術の進歩とその応用展開(磁気記録、各種記録方式の最新技術)<小特集>記録技術の最前線」(鈴木良、西田博/著 映像メディア『映像情報メディア学会誌』60(1) ,9-11,2006.1)(ページ:9-11), 参考資料:「薄型テレビ搭載HDD技術の進化(特集ネットワーク時代の高画質映像ソリューション)」(石野千春ほか/著 日立評論社『日立評論』91(9),710-713,2009.9)(ページ:33), 参考資料:DVD(ウィキペディア)(2012/7/26現在), (ホームページ:http://ja.wikipedia.org/wiki/DVD) 参考資料:第3世代光ディスク(ウィキペディア)(2012/7/26現在), (ホームページ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC3%E4%B8%96%E4%BB%A3%E5%85%89%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%AF) 参考資料:HD DVD(ウィキペディア)(2012/7/26現在), (ホームページ:http://ja.wikipedia.org/wiki/HD_DVD) 参考資料:Blu-ray Disc(ウィキペディア)(2012/7/26現在), (ホームページ:http://ja.wikipedia.org/wiki/Blu-ray_Disc) 参考資料:「HDD技術の進歩とその応用展開(磁気記録、各種記録方式の最新技術)<小特集>記録技術の最前線」(鈴木良、西田博/著 映像メディア『映像情報メディア学会誌』60(1)(2012/7/26現在), (ホームページ:http://ci.nii.ac.jp/naid/110006838362) 参考資料:iVDR(ウィキペディア)(2012/7/26現在), (ホームページ:http://ja.wikipedia.org/wiki/IVDR)

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