残念ながら蜜源ごとの生産量は見つかりませんでした。
以下調査した資料を記します。
(蜜源植物の栽培面積)
1.『酒類食品産業の生産・販売シェア 需給の動向と価格変動』2011年版
第23章 その他の食品 第1節 「はちみつ」の項 p1008に
表23-2として「みつ源植物植栽面積の推移」として2005年~2009年のみつ源として利用した植栽面積としてミカン・リンゴ・レンゲ・アカシア・その他が挙げられ、2009年はミカン55.0(ha、以下同)、リンゴ25.2、レンゲ13.2、アカシア5.9、その他59.6となっています。
2-1.『ニセアカシアの生態学:外来樹の歴史・利用・生態とその管理』(崎尾均/編 文一総合出版 2009.4)
中村純「蜜源植物としてのニセアカシア」の中に「主要蜜源植物の植栽面積の変遷」グラフがあります(p.67)。これは農林水産省生産局畜産部畜産振興課(2008)『養ほう関係参考資料』より作図した資料です。
『養ほう関係参考資料』2008は国立国会図書館、NACSIS-WEBCAT、農林水産省図書館で調べましたが、所蔵の確認はできませんでした。
農林水産省図書館の電子化資料として平成14年10月刊が掲載されています。
(ニセアカシアの生産量 他)
2-2 2-1の『ニセアカシアの生態学』の中村純「養蜂業におけるニセアカシア林の利用の実態」に
「2005年のハチミツ生産量は全国で2,892tで(農林水産省生産局畜産部畜産振興課,2008)、一方、ニセアカシアのハチミツの生産量は1,276tといわれている(和田、2007)。つまり、全国で生産されるハチミツの約44%がニセアカシアハチミツということになる。」とあります(p.72-73)。
著者は和田依子(2007)「養蜂とニセアカシア」『森林技術』781:p.22-25を引用しています。
『森林技術』781号を所蔵している鳥取大学附属図書館にニセアカシア以外の生産量が記載されていないか照会しましたが、記載なしとのことでした。
p.74には「各地で養蜂家が利用している蜜源植物」グラフがあります。(社団法人日本養蜂はちみつ協会(1996)アンケート結果から作図しています)
3.『日本の蜜源植物』(日本養蜂はちみつ協会 2005.2)
に「都道府県別月別採蜜状況」が収録されていますが、蜜源ごとの生産量はなく、何月にどの県でどの蜜源から採蜜したがが書かれています。
(はちみつの博物館)
はちみつの博物館「はちみつ蔵」に照会したところ、
植物によっては蜜が全く取れない年もあるので、蜜源ごとの生産量を出すのは難しいかもしれない、蜜源ごとの生産量が記載された資料を即答するのは難しいとのことでした。
参考資料:酒類食品産業の生産・販売シェア(ページ:1008),
参考資料:『ニセアカシアの生態学:外来樹の歴史・利用・生態とその管理』(崎尾均/編 文一総合出版 2009.4)(ページ:67,72-73,74),
参考資料:『日本の蜜源植物』(日本養蜂はちみつ協会 2005.2),
参考資料:『養ほう関係参考資料』平成14年10月刊(2012/6/28現在), (ホームページ:http://www.library.maff.go.jp/GAZO/3-0000131566.htm)
参考資料:はちみつの博物館「はちみつ蔵」(2012/6/29現在), (ホームページ:http://www.83gura.com/)
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