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石山寺漢書の概要が知りたい。(滋賀県立図書館)

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石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「『漢書』は『前漢書』ともいい、前漢の歴史書で120巻からなる。後漢の班固(AD32~92)の著で、彼の死後妹の班昭が完成したといわれる。紀伝体の体裁で文学的にも優れたもので後世の史書に大きな影響をあたえた。この地理志に「倭人」についての最古の記事があることで著名。石山寺蔵の『漢書』は、中国の唐時代の学者顔師古(581~645)が注釈をくわえた『漢書』の古写本で、巻1下の「高帝記」下、巻第34の「列伝」第4に相当する。この2巻は、紙質・筆跡ともにことなり、高帝記下には訓点があり、列伝第4にはないことから、別本であると考えられる。従来唐からの将来品とみられていたが、最近の研究では両巻とも奥書識語を欠くため正確な書写年代は不詳ながら、奈良時代わが国の作とするのが一般的である。両巻の紙背には、石山寺淳祐内供の弟子元杲(げんこう)の著述である『金剛界念誦私記』が同筆で書写され、その書風はほぼ同時期とみられることから、この2巻はそのころに取り合わされ、伝来したと思われる。(中略)国宝。(土井通弘)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.34, 参考資料: 2 国宝大事典 3 書跡・典籍 講談社 1986年 R-7091-3,

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