原曲の楽譜は所蔵していないが、混声四部とピアノ編曲の楽譜を所蔵している。
録音資料は所蔵していないが、ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、合唱あるいはオーケストラ伴奏のソロ歌唱など、様々に編曲された曲を聴くことができる。
回答プロセス:1.『最新名曲解説全集』には子守歌が使われているという記述はなかった。開始部分、第一主題、中間部の譜例が掲載されている。
2.ショパンの主題カタログ『Chopin : an index of his works in chronological order / Maurice J.E.Brown』 に「・・・based on the Polish Christmas folk-tune 'Lulajze Jezuniu' ('Lullaby, little Jesus')」 とあり、歌いだしの譜例が掲載されている。
3.『知ってるようで知らないキーワードでひくショパンおもしろ雑学事典 / 室田尚子, 佐藤浩子, 山尾敦史著』の「スケルツォ」の項目に、「・・・中間部はまったく雰囲気が変わっておだやかな賛美歌風のメロディとなります。これはポーランドのクリスマス・キャロル《眠れ、幼きイエスよ》のメロディです。」という記述があった。
4.OPACでキーワードに「Lulajze, Jezuniu」を入力して検索。
・ヒットした楽譜『Twelve Polish Christmas songs』の前書きにショパンのスケルツォとの関連を記述した部分があり、2の譜例とも合っていた。ただし、この楽譜は混声四部に編曲されている。
・原曲の楽譜は所蔵していなかった。
・ほかにピアノ編曲の楽譜を所蔵している。楽譜のタイトルは『Let us hasten to the stable : Christmas carols and pastorales for piano』
・ヒットした楽譜には、ルトスワフスキ (Lutoslawski, Witold, 1913-1994) の「20 koled」の11番目の曲として、声とオーケストラ編曲の楽譜も含まれる。
・英語のタイトル「Lullaby, little Jesus」でも検索したが、該当曲はなかった。
5.Grove Music Online で「Lulajze, Jezuniu」という言葉を検索すると、「koleda」の項目にヒット。日本語訳の「ニューグローヴ世界音楽大事典」によれば「コレンダ」は、クリスマスに関連したポーランドの聖歌。さらに項目中に「ショパンもその旋律をスケルツォロ短調(「眠れ幼子イエスよ Lulajze Jezuniu」)に引用している。」という記述があった。
6.録音資料についてはOPACで同様に検索したが、原曲やピアノ伴奏曲は所蔵していなかった。ルトスワフスキ編曲のCDは所蔵している。(CD28-106)
7.ナクソス・ミュージック・ライブラリーで曲名に「lulajze jezuniu」と入力して検索すると、伝承曲としてヒットし、合唱に編曲されたもの、伴奏がオーケストラに編曲されたものなど、多数ヒットした。
参考資料:最新名曲解説全集。音楽之友社、1979年。第15巻:独奏曲2,
参考資料:知ってるようで知らないキーワードでひくショパンおもしろ雑学事典 / 室田尚子, 佐藤浩子, 山尾敦史著。ヤマハミュージックメディア , 2009年。(WR05-434),
参考資料:Zwolf polnische Weihnachtslieder : fu gemischten Chor a cappella = Twelve Polish Christmas songs / in Sazen von Joef Sider ; deutsche Textfassung: Heidi Kirmße. Carus, c2001. (C33-976),
参考資料:Podzy wszyscy do stajenki = Let us hasten to the stable : koley i pastorałki na fortepian / Irena Pfeiffer. Polskie Wydawnictwo Muzyczne , [19--]. (B02-527),
参考資料:Chopin : an index of his works in chronological order / Maurice J.E.Brown. Macmillan, 1960. (S03-393),
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