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書「伊都内親王願文」にある後半の部分「門閤安和 表裏康睦・・・七世因縁 普躋解脱」の解釈が知りたい。また、「伊都内親王願文」がどういう書なのか分かる資料も見たい。(島根県立図書館)

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当館所蔵の【資料1】に、「伊都内親王願文」の釈文、読み下し、現代語訳がある。 質問の部分についての訳は、p41「一族一門が平穏で、みな仲睦まじく、そして、身心がこの世を去る時は、衆生を救って下さる菩薩とともに、はるか極楽に往生したい。縁のある者もない者も、出家した人も在家の者も、みな、仏の慈悲に照らされ、修行は成就し、未来が開け、亡き父母も永遠にして、菩薩のもとへ行き、七世の末にいたるまで、皆、悟りを開くことができるように」。また、p59に「伊都内親王願文」の由来について、「桓武天皇第八皇女伊都内親王が、生母藤原平子の遺言によって、藤原氏の氏寺である山階寺すなわち興福寺の東院西堂に、香灯及び読経料を寄進した願文」とある。なお、この書は橘逸勢が書いたものと伝えられている。 そのほか、紹介した資料は以下のとおり。 資料2:全文、書き下し文あるも、訳なし。「伊都内親王願文とは何か」「伊都内親王願文の書法」の項がある。 資料3:p60~65「伝 橘逸勢:伊都内親王願文」はあるが、全文の掲載ではない。訳もないが、この書をどう見るかのポイントや解説はある。 資料4:p40~65に「伊都内親王願文」はあるが、訳はない。p67には、この書についての解説がある。 資料5:p62「伝橘逸勢 伊都内親王願文」に、この書の解説がある。また、p65「伊都内親王願文」に、この書の釈文はあるが、訳はない。 資料6:p9~11「橘逸勢 伊都内親王願文」に、この書の解説、釈文があるが、訳はない。 資料7:p199~201に、「伊都内親王願文」の解説がある。カラー図版3枚の釈文はあるが、訳はない。 資料8:p46~62「伊都内親王」に、伊都内親王について、この書についての解説がある。訳はない。 回答プロセス:(1) 自館OPACで「伊都内親王願文」を検索。→【資料6】のみ。平安時代の橘逸勢による書と伝えられていることがわかる。 (2) 自館OPACで「橘逸勢」を検索。→【資料1・3・4・5】 (3) 〔レファレンス協同データベース〕http://crd.ndl.go.jp/reference/(最終確認2013/2/24)で、「伊都内親王願文」を検索。→2件ヒット→【資料2・7】 (4) 【資料7】の参考文献より、【資料8】にあたる。 ※(類似事例・レファレンス協同データベース)・「 「伊都内親王願文」の全内容とその解説を読みたい。(埼玉県立久喜図書館:埼川-1998-082)」 http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000034696 (最終確認2013/2/24) ・「下記の「伊都内親王願文」の意味をおしえて下さい。「前亡久遠、同趣菩提・・・」 (大阪府立中央図書館:人文-00030)」http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000001807 (最終確認2013/2/24) <参考として>〔Wikipedia:橘逸勢〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%98%E9%80%B8%E5%8B%A2(最終確認2013/2/23)より、 橘 逸勢・・・(782?-842)平安時代の書家・貴族。最澄・空海らと共に遣唐使として唐に渡る。伊都内親王願文が逸勢の筆とされているが確証はない。 伊都内親王願文・・・桓武天皇の第8皇女・伊都内親王が生母・藤原平子の遺言により、山階寺東院西堂に香灯読経料として、墾田十六町余、荘一処、畠一丁を寄進した際の願文。 〔伊都内親王〕http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E9%83%BD%E5%86%85%E8%A6%AA%E7%8E%8B(最終確認2013/2/24)より、 伊都内親王・・・(生年不詳-861)平安時代前期の皇族。桓武天皇の第8皇女で、母は藤原平子。平城天皇・嵯峨天皇・淳和天皇らの異母妹。阿保親王の妃で、在原業平の母。 参考資料:【資料1】 日本書学大系 法書篇第9巻. 同朋舎出版, 1989. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000167873-00, (p39~41「伊都内親王願文」、p59~62「伊都内親王願文」当館請求記号 書庫728.2/ニ/9, 当館資料番号 913219490) 参考資料:【資料2】 魚住和晃 [著]. 「書」と漢字. 講談社, 2010. (講談社学術文庫 ; 2023) http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011032998-00, 9784062920230(p203~236「千変万化の筆脈-伊都内親王願文」当館請求記号 728.4, 当館資料番号 915979421) 参考資料:【資料3】 石川九楊 編. 書の宇宙 10. 二玄社, 1997. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002665983-00, 454402210X(p60~65「伝 橘逸勢:伊都内親王願文」当館請求記号 728.2/シ/10, 当館資料番号 913462553) 参考資料:【資料4】 嵯峨天皇橘逸勢集. 二玄社, 1995. (日本名筆選 ; 37) http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002396908-00, 454400747X(p40~65「伊都内親王願文」当館請求記号 728.5/ニ/37, 当館資料番号 912887273) 参考資料:【資料5】 神田 喜一郎/監修 , 西川 寧/監修. 書跡名品叢刊 [33]. 二玄社, 1983. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000888535-00, (p62「伝橘逸勢 伊都内親王願文」p65「伊都内親王願文」当館請求記号 書庫728.8/シ/33, 当館資料番号 914909128) 参考資料:【資料6】 下中弥三郎/編. 和漢名家習字本大成 32巻. 平凡社, 1934. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000545312-00, (p9~11「橘逸勢 伊都内親王願文」当館請求記号 書庫728/90/32の2, 当館資料番号 911994742) 参考資料:【資料7】 毎日新聞社至宝委員会事務局 編. 皇室の至宝 10 (御物 書跡 1). 毎日新聞社, 1992. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002213885-00, 4620802700(p199~201「伊都内親王願文」当館請求記号 708/ギ/1-10, 当館資料番号 912273892) 参考資料:【資料8】 角田文衛 著. 王朝の映像 : 平安時代史の研究. 東京堂出版, 1970. http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001210666-00, (p46~62「伊都内親王」当館請求記号 書庫210.3/162/ , 当館資料番号 911633983)

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