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志野宗信は、室町時代、京で香道や茶道に関係した人物です。 白河出身と記載のある資料が数点ありましたが、その典拠となる資料を探しています。 『香道秘伝』(請求記号:196-29)に志野宗信の書いたとされる「志野宗信筆記」が収録されているようです。 上記資料に、志野宗信の出身が書かれた部分の有無、あった場合「白河」と記載があるかを、お調べいただきますようお願いいたします。(国立国会図書館(National Diet Library))

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照会のあった『香道秘伝 2巻付録2巻』【当館請求記号:196-29/マイクロフィルム請求記号:YD-古-753】所収の「志野宗信筆記」について回答します。 「志野宗信筆記」は八十八カ条から成っており、各条の最初の一文を中心に確認しましたが、志野宗信の出身について書かれた部分、及び「白河」の記載は見当たりませんでした。 事前調査事項:【白河市立図書館調査済】 >・『香三才』畑正高著 東京書籍 2004 の92pに「奥州白河より京に上って~」の記載あり。 >・『香道の歴史事典』神保博行著 柏書房 2003 の360pに「奥州白河からやって来て、京都四条に住んだといわれている」とあり。伝聞で書かれている。 >・国史大辞典の志野宗信の項目を書かれているのは、歴史事典の著者。 >・デジタル大辞泉にて検索すると、国語辞典の記載に「磐城の人」とあり。典拠不明。 【福島県立図書館調査済】 『図解 香道の作法と組香』 香道文化研究会/編 雄山閣 2006 p4 第一部 志野流香道史序説(蜂谷宗玄) 「志野流香道のあゆみ」の項目で記載を発見しました。 以下、転載します。 「宗信は通称を三郎左衛門といい、号は松隠軒、志野の本貫は奥州白河であったともいう。 上洛しては四条に住居したが、一説には幕府に重要な財源を提供した土倉衆であったともいわれている。」 なお、著者の蜂谷宗玄は香道志野流若師匠(p283 あとがき)とのことです。

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