SLA(全国学校図書館協議会)と毎日新聞社が主催する「青少年読書感想文全国コンクール」については、全国審査の発表が毎年1月下旬に行われており、『学校図書館速報版』学校図書館協議会の1月下旬から2月に発行される号(年によって異なる)に掲載がある。
昭和36年度は、昭和37年2月5日号に「第7回青少年読書感想文全国コンクール」の入賞作品の発表が掲載されている。高等学校の部では、「全国応募作品36,491編、中央審査送付作品127編、入賞作品13編 入選作品114編」とあり、最優秀賞、優秀賞、佳作などを入賞とし、各県から中央審査に送付された入賞以外の作品を入選としたことが書かれている。高等学校の部、勤労青年の部について、長野県からの入賞者は確認できない。
上記コンクールの長野県内の審査会は、11月から12月頃に行われている。
『長野県図書館協会会報』第52・53合併号(1962.4)が発行されているが、「第7回読書感想文全国コンクール」(昭和37年1月)の長野県審査の結果は掲載されていない。p.49の「日記抄」に12月4日に長野県審査会が開かれたことは記されていた。
『長野県図書館協会会報』第54号(1962.10)にも、結果の掲載はない。
[国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで閲覧可能 最終確認2024.12.31]
長野県図書館協会へ照会したが、昭和37年度の長野県審査結果の記録は確認できなかったとのこと。
回答プロセス:1 SLAと毎日新聞社が主催する読書感想文コンクールのwebサイトを調べる。「青少年読書感想文全国コンクール」が正式名称とわかる。[最終確認2024.12.31]
過去の入賞者については、「SLA(全国学校図書館協議会)」のサイト内に「第54〜68回入賞者一覧」があった。[最終確認2024.12.31]
2 SLAが発行する雑誌『学校図書館』に掲載があるか調べる。月刊誌には掲載が無いが、旬刊の『学校図書館速報版』に掲載されていることがわかった。長野県からの入賞者は確認できない。
3 『長野県図書館協会会報』第50・51合併号(1961.7)p.45に「第6回読書感想文全国コンクール」(昭和36年1月)の長野県審査の結果が記されており、入選という表現がされている。高等学校の部は4名。この記事から、コンクールの長野県内の審査会は、11月から12月頃に行われていることがわかった。[国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで閲覧可能 最終確認2024.12.31]
当該年度の結果を含む発行である『長野県図書館協会会報』第52・53合併号(1962.4)には、「第7回読書感想文全国コンクール」(昭和37年1月)の長野県審査の結果は掲載されていない。p.49の「日記抄」に12月4日に長野県審査会が開かれたことは記されていた。次の発行号である『長野県図書館協会会報』第54号(1962.10)にも、結果の掲載はない。
『長野県図書館協会会報』第55号(1963.6)p.48には、「第8回読書感想文全国コンクール」(昭和38年1月)の長野県審査結果の掲載があり、高等学校の部の入選作(長野県代表となる作品)なしとの記載があった。
4 長野県図書館協会へ長野県審査結果の記録について照会した。記録は確認できなかったとのこと。また、高等学校の結果は、県高校SLAが持っているかもしれないが、事務局が各校持ち回りのため、既にわからなくなっていると思われる、とのことだった。
<調査資料>・『教育年報 昭和37年版(昭和36年度)』長野県教育委員会編・刊 1962【N370/15/'61】
・『教育年報 昭和38年版(昭和37年度)』長野県教育委員会編・刊 1963【N370/15/'62】
・『長野県図書館協会40年史』長野県図書館協会編・刊 1991【N010/29】
照会先:長野県図書館協会
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