沖縄研究において重要な特殊文庫を所蔵
【東恩納寛惇文庫】
蔵書の半数近くが沖縄関係資料で、歴史の冊封使録類、中・近世の外交・貿易文書の『歴代宝案』第1集の
原本影印本・写本、六諭衍義の各種本約140冊、地図・絵図、碑文の拓本などがある。
【真境名安興文庫】
『沖縄一千年史』原稿、『県史編纂史料』原稿、その他草稿類や新聞切抜帳など。
【山下久四郎文庫】
大正・昭和初期の糖業課嘱託時代に収集した沖縄県の糖業関係資料約350点、奄美大島糖業関係約100点、
そして糖業以外の沖縄関係資料約350点で構成されている。
【比嘉春潮文庫】
『八重山島規模帳』などの古文書の原本と写本類、手書きの『琉球産業制度史料』(仲吉朝助編)、
江戸・明治期の琉球関係刊本、『同胞』や『沖縄新報』などの新聞、『会報』類や学術雑誌など。
【天野鉄夫文庫】
専門の植物関係資料のほか、シリーズで出版される刊行物、雑誌類は散逸を防止するため本人の手で
合冊自家製本されているものも多い。
1931年から物故直前まで続けられた新聞のスクラップは「琉球学集説」と名付けられ200冊余に及び、
県内外の利用者によって盛んに閲覧されている。
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