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バージニア・ウルフが書いた日記の、1915年2月15日のものが読みたい。 ウルフの作品に、「ある作家の日記」という作品があるが、これのことではない。

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残念ながら、邦訳は見つかりませんでした。 なお、『The Diary of Virginia Woolf』(Anne O.Bell/編)の第1巻に該当の日付の日記が 掲載されている可能性がありますが、当館では未所蔵のため確認が出来ませんでした。 調査過程は、次のとおりです。 1 「ある作家の日記」について確認しました。   『ある作家の日記』 (神谷美恵子/訳 みすず書房 1999)に収録されているのは1918   年分からでした。   巻末の神谷美恵子による解説によると、この本はバージニア・ウルフが残した1915年から   1941年までの日記の中から、夫のレナード・ウルフが抜粋してまとめたたものだとわかりました。   解説の中に、元になった日記の刊行(『The Diary of Virginia Woolf』)が始まったと記載が   ありました。『The Diary of Virginia Woolf』は、当館では所蔵していません。 2 元になった日記(『The Diary of Virginia Woolf』Anne O.Bell/編)の所蔵を国立国会   図書館蔵書検索で検索しました。   該当したのは『A writer’s diary』(『ある作家の日記』の原書)と『The Diary of Virginia   Woolf』を論題とした論文のみでした。   国立国会図書館蔵書検索で邦訳がヒットせず、インターネット上でも邦訳についての記述が   見当たらないので邦訳されていない可能性が高いと考えられます。 3 『The Diary of Virginia Woolf』の所蔵状況について、CiNii Booksで調べたところ、横浜国立   大学に全5巻があることが分かりました。   1915年の収録巻は1巻です。ただし、2月15日が含まれているかどうかは不明です。 4 関連図書の参考資料を確認しました。   確認した資料は次の通りです。  (1) 『ヴァージニア・ウルフ伝 2』クウェンティン・ベル/著 みすず書房 1977  (2) 『ウルフの部屋』宮田恭子著 みすず書房 1992  (3) 『ヴァジニア・ウルフ研究』 神谷美恵子著作集4 神谷美恵子/著 みすず書房 1981  (4) 『ヴァージニア・ウルフ』ナイジェル・ニコルソン/著 岩波書店 2002  (5) 『ヴァージニア・ウルフ』マイケル・ウィットワース/著 彩流社 2011  日記そのものは見つかりませんでしたが、ウルフの甥が書いたという『ヴァージニア・ウルフ伝2』  (上記(1))には、年ごとのウルフの様子が詳細に書かれており、1915年の年初めの日記の  記述もありました。

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