『日本城郭体系 11』によりますと、所在地は「愛知郡秦荘町蚊野」、創築年代は「室町時代中期」、創建者は「狩野将監」、形式は「館」です。城の歴史は「(前略)城跡は単郭で、西側と南側の一部に土塁が残されており、特に西側は高さ一.二m、幅二―三mの土塁が二条南北に走り、その間約二mが堀の痕跡となっている。しかし、西側の土塁は、近年その一部が圃場整備に伴い削られてしまった。(中略)狩野氏については、明応六年(一四九七)の『永源寺文書』中に狩野将監の名が出ており、また、観音寺騒動で、六角氏に抗した布施氏が江北の浅井氏と通じて蒲生野で戦った際に、浅井氏に従い、その五番隊として活躍したことが記録に残されている。」とあります。なお、愛知郡秦荘町蚊野は現在愛荘町蚊野になっています。
参考資料: 1 日本城郭大系 11 新人物往来社 1980年 S-5200- 80 p.244,
参考資料:
2 滋賀県中世城郭分布調査 5 旧愛知・犬上郡の城 滋賀県教育委員会∥編 滋賀県教育委員会 1987年 5B-5200-5,
参考資料:
3 近江愛智郡志 第3巻 中川泉三∥著 弘文堂書店 1971年 5-2150-3,
↧